はじめての賃貸マンション大規模修繕-新米オーナーのための30ヵ条
はじめての賃貸マンション大規模修繕-新米オーナーのための30ヵ条
はじめての賃貸マンション大規模修繕-新米オーナーのための30ヵ条
岡田-長治 オーム社 平成25年3月22日第1版第1刷発行
これは貴重な本だと思います。
筆者自身が、賃貸マンションの大規模修繕工事で直面した内容を踏まえていて。
なおかつ、実際の物件、実際の現場写真入りです。
例えば、「04 全工程共通 現場写真は定点観測で残す」。
同じアングルで工事の前・後の写真が並べてあります。
まさに、変化が一目瞭然です。
作業現場を撮影する際のポイントとしてあげてあるのは、
[1]いつも同じアングルで撮ること
[2]カットの前に部屋番号を撮っておくこと
[3]1日のうちに何度も撮ること
[4]最後は同時に同じ構図を2枚撮っておくこと
で、[3][4]がポイントだと。
特に[4]は言われるとコロンブスの卵だなと。
写真の写り方でたまたま、と言われるのを防げると。
撮影したつもりが、写ってなかったのミスも減らせるでしょうね。
この項の最後に、起きた問題・原因・予防策がまとめてあります。
・不具合(trouble) 不具合がすでに見えなくなってしまっている。
・その原因(cause) 当時の証拠が残っていない。
・予防策(step) 不具合がなくても写真を撮っておく。
で、「よく気がつくな!」が満載です。
例えば、「22 現場管理 現場は高齢化している」とか。
・不具合(trouble) 「裏側」や「下部」の見落としが続く。
・その原因(cause) 現場監督の足腰が弱く、しゃがめない。
・予防策(step) 現場監督や作業者が高齢化していることを知っておく。
私自身は、物件所有者でも何でもありませんが。
しかし、この本は、賃貸マンションオーナーにはお勧めだと思います。
ただ、全部人任せの人は、読めと言っても読めないだろうなと思いますが。
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