買ってはいけない家と土地 その9
買ってはいけない家と土地 その9
買ってはいけない家と土地
高橋輝
自由国民社 2016年12月20日初版第4刷発行
続きです。
.第9章 やらなければ不安、やってみたら
もっと不安になるかもしれない物件調査
..土地の経歴を調べよう
土地の経歴を登記簿や公図でさかのぼれると。
法務局で、旧土地台帳を見ると、昔の利用状況がわかると。
また、公図を見て、現地と隣接地との状況が合致しているかと。
実際と公図が違ってしまうと、測量代が高額になることが多いと。
公図の訂正を行わないとならない場合もあるのだとか。(P226-227)
うげーですね。
更に、1つの土地に、2つ以上の地番が記載されている土地もあると。
境界確認されていない土地で、筆界未定地というそうです。
境界紛争の可能性もある土地なのだとか。
確認しなくてはならないと(P228)。
また、昔は、地積測量図の作成で、残地求積という方法があったと。
これは境界線の同意が隣家にもらえない場合の対応だと。
で、承諾を得られない隣接地との間を5センチほど細く分筆して。
売却するという方法が取られ、細い土地ができてしまう。
この細い土地は、所有権は、もとの持ち主のままのことがある。
固定資産税も課されていないことが多いので、所有者を探すのに苦労すると。
結果、余計な費用がかかってしまうのだと(P229-230)。
うーん、怖いですね、これ。
..これだけは絶対に避けたい、境界トラブルのある土地
境界トラブルは、法務局の想定申請の倍の申請状況であり。
非常に増加していることがわかると(P232)。
では、境界トラブルのある土地かどうか、購入時にわかるかと。
登記事項証明書を見れば、筆界特定まで至ったかどうかわかると。
筆界特定欄に番号が記載されていると、問題があった土地だろうと。
余白と記載してあれば、筆界特定申請のない土地なのだと。
最終的に円満解決する場合もあるので、目安だが。
筆界特定書を法務局で取得して、詳細確認すべきだろうと(P233-234)。
うーん、登記事項証明書の欄であるのですね。
今まで全く意識したことがなかったです。
..境界杭がなくなっても安心な地積測量図の知識
地積測量図は、全ての土地にあるわけではないと。
添付する登記と、しない登記があるのだと。
添付すべき場合でも、登記申請時期次第だと。
また、古い場合には、測量図の測量誤差が大きい場合もあると。
では、安心できる正確な地積測量図はどんなものかと。
それは、座標求積されている測量図で、境界標が亡失しても復元能力が高いと。
(P235-236)
昔は三斜求積で作成するのが主流だったのが。
最近では、座標求積が主流になっていると(P237-238)。
なるほど、CADソフト利用が進んだからですね。
で、寸法だけでなく角度も把握できるのが、座標記載のメリットで。
境界標が亡失しても、他の境界点などから、正確に復元可能(P238)。
確かに、CADソフトは、座標入れるとすぐに土地形状を出してくれますね。
なるほど。
また、境界標亡失リスク回避には、他にもあり。
恒久的地物と言われる、容易に移動しない埋設物の座標も記載すると(P238)。
なるほどね、CADソフト勉強しなくちゃですね。
いや、最低限の利用ができる程度にですが。
ということで、読み終わりました。
不動産を買うつもりのある方や所有者の方々は必見ですね、この本。
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