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2017/08/04

羽生先生が弟子を採らない理由

羽生先生が弟子を採らない理由

 「ファイナンス」平成29年3月号より。

 こんなところで、羽生先生が対談しているのでビックリ。

 なるほど。
 深謀遠慮なのですね。


羽生 私自身は実は弟子は一人も採っていないのです。それには理由があって、私の実家は八王子市なのですが、地元の道場から大体1年で3人とか5人とか、多いと10人くらいがプロの棋士を目指します。なので、全員が全員を私の弟子にするというわけにはいかないのです。そこで私が「弟子にするか、弟子にしないか」という判断をしてしまうと、その段階で区別をつけることになってしまう。この子は有望だから採って、この子は有望じゃないから採らないという、実質的なふるいに掛けることになってしまうので、一切弟子は採っていないわけなのです。

 (略)

 また、全般的な傾向としてあるのが、例えば親御さんのほうが、棋士になるということに対して過剰な期待をするという面があって、私の弟子になったことで将来が保証されたような勘違いをされる可能性があります。結局は全て本人の努力次第なのですが、初期の過大な期待を防ぐためにも、現状弟子を採っていないのです。


超有識者場外ヒアリングシリーズ
文化・科技編:羽生 善治 棋士(三冠)(王位・王座・棋聖)
「ファイナンス」平成29年3月号

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