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2017/09/27

納得できない非常識な法に従う他はないという考え方は、本来の法の在り方ではない(樋口範雄教授)

納得できない非常識な法に従う他はないという考え方は、本来の法の在り方ではない(樋口範雄教授)

 月報司法書士2017年9月号「特集 死ぬ権利(尊厳死)・リビングウィルを考える」より。

○尊厳死の法制化について
 樋口範雄(武蔵野大学法学部特任教授・東京大学名誉教授)

 信託関係でも有名な樋口教授の稿。
 終末期医療のための尊厳死の法制化について、教授は制定反対だと。

 あれ、何故なんだろうと思うわけですが。
 根底には、日本人の法律に対する見方・考え方があるのだと。

しかし、新たな法律を制定しても、このように形式的に法律を解釈して法に『過剰反応』する限り、完璧な解決にならない可能性が強い。

わが国においては、実に残念だが、『時に納得できない非常識なものでも、法として定められている以上、それに従うほかはない』とするような考え方が見られる。

 このようの述べて、かつての個人情報情報保護法への過剰反応を例示する。
 2005年4月、同法施行時に、関西で生じた大鉄道事故で、医療機関に照会があった。

 ところが、多くの医療機関は、個人情報だから答えられないとしたのだと。
 これは「非常識な対応であることは明らか」だった。

 そこで、是正するため、政府はQ&Aを作った。
 これがその後のガイダンスのQ&Aになっていると。

 なるほど、確かに、形式的にやるとアホな話が起きますね。
 これは、まさに、マイナンバー狂想曲として、再現されました。

 さて、話を戻して。
 もし、今、尊厳死を法制化すれば何が起きるのか。

わが国の法意識のもとでは、法さえあれば、法に従っていさえすれば、悩む必要がなくなる。それは本来の正しい法のあり方ではない。

 耳が痛いですね。
 いや、医療ではありませんが、確かにそういう意識があります。

 で、医療については、既にガイドラインがあり。
 遵守しつつ、丁寧な医療対応していれば、何の問題もないと。

 そして、ガイドラインの一節を紹介している。

このガイドラインは、人の倫(みち)に適うことを行って法的に咎められることになるはずがないという考えによります

 そうですね。
 これこそが、当たり前の法意識なのだと、ちょっと反省中です。

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