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2017/10/10

マンガでわかる!高齢者詐欺対策マニュアル

マンガでわかる!高齢者詐欺対策マニュアル


マンガでわかる!高齢者詐欺対策マニュアル
西田公昭著 山本あり漫画
ディスカバー・トゥエンティワン2016年12月15日第1刷発行

 類書はありそうですが、お勧めです。
 心理学からのなるほどという記述が幾つか。

3 「お返ししなくちゃ」という思いがアダになる!

 返報性の原理というそうですが。
 悪徳商法では、これを使っているそうです。

 断っていても、勝手においていかれて。
 続くと、「悪いから」と思ってしまうのだと。

4 パニックに追い込み、判断力を低下させる!

 急がされて焦っている時は、きちんと判断するのでなく。
 パッと思い浮かびやすい新しい記憶を取り出して使おうとする。

 この人間の特性をヒューリスティックというそうです。
 溺れる者は藁をもつかむが典型例だと。

 悪徳商法も、これを使っているのだと。

11 だましのテクニックには一定のパターンがある

 だましには主な4つのテクニックがあると。

 [1]家族と連絡がつかないようにする
 [2]注意をそらせて疑念をいだかなくする
 [3]わざと迷惑をかける
 [4]突然、豹変する

 これらの合わせ技でだましてくるのだと。

 で、対策は、普段から相手の話をよく聞いて。
 おかしさに気づく練習をしておくことだと。

 つまり、「あれ?」という違和感を持てるかどうか。
 そのためには、普段が大事だということなのだと。

13 「おかしい」と思ったら話を打ち切る勇気を持つ

 「結構です」「いいです」は肯定の意味にもなるので使わない。
 「要りません」「必要ないです」とはっきり断る。

 そしてなにより、怪しいと思ったときに。
 「相手に失礼では}」という考えは捨てなさいと。

 相手の電話の途中でも、電話を切ってよいと。
 これが、恐らく多くの高齢者にはできないのだと思います。

 そのため、著者は、日頃から繰り返し練習しなさいと。

 つまり、詐欺撃退の特効薬はないということですね。
 普段の生き方そのものを見直すこと、それが対策なのだと。

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