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2017/10/09

一人暮らしで生きていくための任意後見入門

一人暮らしで生きていくための任意後見入門


一人暮らしで生きていくための任意後見入門
大野益道(NPO法人市民後見人センターとちぎ代表)
弓立社 2017年10月5日第1刷発行

 どういう場合に、市民後見人という「見守りびと」が必要か。
 そして、任意後見では何をして貰うことになるのか。

 ケース別に、サンプルとしての事例が紹介されています。

 最初に、末期がん患者で一人暮らしのAさん。
 次に、夫をなくして独りになったBさん。

 年金で施設に暮らす高齢男性Cさん。
 自宅で介護を受けて生活したいFさん、など。

 例えば、Aさんの場合、自宅はあるけれども。
 預貯金がなく、身元保証人のあてがない。

 そのため、入院費の支出ができず、保証人もおらず。
 入院中死亡の場合の引き取り手もいないので、病院が受入れしないと。

 なるほど、こういう場合に後見人NPOが継続的見守り契約を結ぶと。
 同時に財産管理委任契約を結んで、将来の自宅売却を目指すと。

 このような流れで、費用をNPOが立て替えて払うのですね。
 この際に月額2万円の見守り費用を徴収する契約としていると。

 最終的には、死後事務委任契約により、通夜葬儀等も行って。
 納骨して、住民票抹消などの行政機関事務処理も行ったのだと。

 ここまでやってくれるのなら、月額2万円って安いですね。
 しかし、この手のNPOが悪事を働いて報道された例も記憶に新しく。

 あくまでも、理想型としては、このような流れだということと。
 必要な人は、自分の将来のため何か考えるべきということを把握する。

 そのあたりが、本書の最大の意義なのでしょうね。

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