煌(きらり)[志川節子]
煌(きらり)[志川節子]
志川さんの新刊が出た。
徳間書店からでした。
実は最初Kindle版を買って、読み始めたのですが。
その後、紙の本を手にすると、なんと綺麗な本なのかと。
Kindleって便利ですが、紙の本の情緒とは違いますね。
ということで、紙の本になると、一気に読んでしまった。
さて、今回は、花火をテーマにした連作。
それぞれ時代が違うので、登場人物のリレーはなし。
舞台も、吉田(豊橋)、市川大門(山梨県甲府盆地近辺)、長崎、江戸、長岡、そして最後にまた、吉田に戻ってくる。
飯盛り女とその息子、紙商人と職人そしてその姉、丸山遊女と蘭人、盲人になった細工職人の娘と父親、長岡遊女と新潟遊女、旅籠家と医者。
彼らの愛・恋・友情などの人間関係、想いが、あるときは淡々と。
そしてあるときは、切々と描かれていく。
そして、今回の作品の感想ですが。
特に、行間に込められた余韻を重視している気がしました。
人によっては、そっけないと感じないかと思うほど。
でも、読んでいくと、じんわり伝わる感じで心地よい。
個人的には、おりよちゃんの話がすきですね。
うん。
いろんな絶望的な中でも、心に残る光がある。
それが、煌というタイトルに「きらり」と打たせた理由なのかな。
いや、私の勝手な考えですけれど。
是非、この美本を手にとってみて欲しいなと思います。
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