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2017/12/01

シミュレーション ある進学校のいじめだとすれば

シミュレーション ある進学校のいじめだとすれば

 トップのエリート高校生が、出身中学校でのグループを作っていた。その中には、ナンバー2などの優秀なメンバーもいた。

 ところが、同じ中学校出身なのに、なれ合いたくないと、避けている優秀な学生がいた。なれ合わないのに、自分たちに迫るくらい成績がよい。

 それを常々、グループのメンバーは苦々しく思っており、別件で集まる際に、無理矢理その学生をカラオケに連れていった。

 その中で、トップの学生がマナーなどについて訓示を垂れている最中に、学生のスマホが鳴ったので触ろうとしたので、トップの学生が文句を言った。次の瞬間、ナンバー2が、怒って殴り始めた。

 …… これって、いじめですよね。

 で、いじめの結果、学生がケガしたが、まずいと思ったトップが、無理矢理、和解させるため、握手させた。

 その後、家に戻って、親にそのケガどうしたんだと言われたが、階段から落ちただけと言ったものの、その後体調が悪化した。

 結果、親は警察に話を持って行った。

 学校は、過去の実績から、トップのエリートたちをかばうことが予想されたので、親は、学校からの問い合わせをはぐらかした。

 …… これって、いじめに対する、親の当然の対応ですよね。

 どうして、そのいじめられた子や親を非難する声があるのか。
 普通の人なら、不思議に思う筈。

 正直、そのトップのエリートたちが失脚して困る、学校側や。
 そのエリート達の親たち以外であれば、このエリート達に自業自得と思う筈。

 …… ところが、これが相撲になると、いきなり話が変わるんだよな。

 いや、恐ろしい。
 マスコミが怖いのではなく、自分の認知の歪みに無自覚な我々が怖い。

 そして、いじめを行うのは、非常に普通の人。
 特殊な人がいじめを行うわけではない。


大学院生だった日馬富士 指導教授「知的で気遣いの人」
朝日新聞 2017年11月30日08時19分

 皆さん、中野信子さんの本を、絶対読むべきだと思います。


ヒトは「いじめ」をやめられない
中野信子(脳科学者)
小学館 2017年10月3日初版第1刷発行

 その上で、問題の再発防止に何をすべきか。
 合理的、建設的な議論をして欲しいところです。

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