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2018/04/09

AIマッチングによる社風分析が監査手法になる日が来るか

AIマッチングによる社風分析が監査手法になる日が来るか

 会計・監査ジャーナル2018年4月号の記事ですが。

○<連載>公認不正検査士の不正調査手法第4回
 精神論ではなく、実践論としての職業倫理を考える
 ①職業倫理に基づいて行動できるほど人間は強くない
  山口利昭

 タイトルは、なるほどなので、ざっと目を通したのですが。
 すみません、うーん、正直あまりピンと来なかったです。

 ただ、一カ所、ちょっと考えるヒントになった部分があり。

「しかし、対外的な社会的非難から免れたとしても、その企業の従業員は企業の有事対応を真剣にみている。そして、「ああ、この会社は隠すほうがトクと考えているのだな」という負のストーリーが社員に共有され、将来的には、「何事も隠す文化」が醸成されることになる。」

 つまり、企業文化が、非常に大きいという指摘。
 集団としての価値観の問題である。

 もちろん、以前から、企業環境の問題として、監査論でも言及はあった。
 ただ、これって、かつては抽象論でしか語れなかった。

 なにせ、操作可能なパラメーターにならないのだから。
 そこが、これまでの限界だったわけだ。

 ところが、恐ろしいことに、どうやら結論が変わりそう。
 数日前の報道が、限界突破の可能性を教えてくれたからだ。

 以下は、上記の山口氏稿から完全に離れますが。

新入社員 辞めてしまわない秘けつは?
NHK 2018年4月5日 18時13分

 この記事は、求人のミスマッチ問題対応を扱っているのですが。

 某ベンチャーが開発したAIマッチングだが、他にない特徴がある。
 このテスト、「いま働いている社員全員にも同じ質問に答えてもらう」。

 これによって、AIが、会社の社員の傾向つまり”社風”を分析する。
 採用候補者の検査結果と会社との“相性=マッチ度”を判定するのだ。

 これでマッチ度50%以下の採用を見送るようにしたところ。
 新入社員の1年以内離職率が半分程度になったのだという。

 つまり、AIで社風が分析できる時代になったということ。
 これって、まさに、監査で活用すべき時代になったということでしょう。

 フェイスブックの事件で、既に、簡単なデータの収集であっても。
 統計的に有意なデータを得られることは、共通の理解になりつつある。

 恐らく、今後、AIによる社風分析が、監査論の入口になる時代が来る。
 そのように予測すると、今は笑われるでしょうね。

 しかし、必ず、これが当たり前の日が来ると予言しておきます。
 各社の社風をパラメーターとして扱える日は、多分、すぐそこだから。

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