95歳、余裕綽々(高橋淳)
95歳、余裕綽々(高橋淳)
95歳、余裕綽々
世界最高齢パイロットの人生操縦術
高橋淳
ワニブックス 2018年3月25日初版発行
驚きです。
いや、95歳ということが驚きなのではありません。
生き方というか心構えの問題です。
それは、はじめにで出てきました。
「いつも問題が起きぬよう、仮に起きたとしても、大きくこじれないように気を配ってきた」
これで本書を買うことにしました。
この方、戦時中に飛行機乗りとして特攻で死ぬ直前の状況に直面している。
もちろん、運も大きいのでしょうけど、沖縄では最後の1機で残っている。
それは、恐らく、上記の心構えが基礎にあったのではないか。
必ず生きて帰ってくるという信念で、クルーに言っていたと。
で、老けない秘訣という話。
○胸を張って歩く
○食事は腹八分目、睡眠は8時間
この辺は、言われれば。
で、一番は、
○天狗の鼻を自分でヘシ折れ!
自動車事故の原因は、認知症と長い運転経験による過信だと聞くと。
その上で、ボケと過信を招かないための秘訣があると。
それが、毎日何かを反省することだという。
うぬぼれる時期も過去にあったが、気がついたのだと。
納得いかないフライトが続いたことで、自分の粗に自分で気づいたと。
周囲から持ち上げられた時こそ、反省するのが人生を安全操縦するコツだと。
自分で気づいたのが凄いですが。
これって、パイロットであることが影響している面もあるのでしょうね。
○チェック、リチェック
飛行機に乗る場合、チェックリストをもとに各項目を確認する。
チェック完了したら、必ずもう1回抜け落ちないか、リチェックする。
これ、つまりリチェックを日常生活でも徹底していると。
風呂やトイレで電気を消したか、再度振り返って確認する。
これが己を過信しないことやボケない生き方にも繋がっているだろうと。
そもそもパイロットは、チェック魔なのだという。
そして、1つのことだけに集中していたらダメ。
視野を広く持って、俯瞰するようにしないといけない習性があると。
これが心に余裕を生むし、不測の事態が生じても、慌てず騒がず。
対処できるし、大きなトラブルに発展することも防げる。
だから、力は80%出せばいいし、目指すのも80点でいいという。
全力でやっていると、何かあるとパニックになってしまうから。
○酒席での会話が命を救うことも
操縦方法を酒の席で聞いて、それで命が助かったこともあると。
とっておきの話は、酒席でしか得られないものがあるよねと。
○運・不運は存在するが、自分を信じるしかない
自分の能力以上のことは、「頭の後ろにいるもう1人の僕」がいて。
何かを指図してくれた感覚を何度か、戦争中に感じたと。
そういうのって、すごく分かる気がします。
○一か八かの決断なんかしない。常に冷静沈着に正解を探し求めるのさ。
なるほどです。これが生き残りの秘訣だったのでしょう。
○求められるのは「視野の広さ」なんだ。
日常生活でも同じだというのは、まさに同意。
○迷ったらやめる。迷ったら断る。迷ったら行かない。
本書で最もなるほどだったのが、これです。
人生を左右する大きな迷いが生じた時の判断指針がこれだと。
迷ったら引き返せ、と。
今は大抵のことは断れる時代だから、と。
是非、いろんな方々に読んで欲しい本です。
「老いない極意」ではなく、人生を生き抜く秘訣というべき本だと思います。
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