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2018/05/17

「続・制度趣旨から理解する組織再編税制」を読む その4 スピンオフ税制の位置づけ

「続・制度趣旨から理解する組織再編税制」を読む その4 スピンオフ税制の位置づけ

 税務弘報2018年6月号より。

○OPINION
 続・制度趣旨から理解する組織再編税制
 佐藤信祐(公認会計士)

 続きです。

 関根・白井説は、スピンオフ税制は、再編税制の本質に近づいたと。
 シンプルな再編税制の形態の一端だと主張しているわけですが。

 佐藤氏は、スピンオフ税制の主税局説明は、強引だと。
 本来、措置法に書くべきだったものだと。

 再編税制創設時は、スピンオフは導入できないとしていたので。
 整合的に説明するとすれば、

 【1】当初の再編税制の考え方が変質した
 【2】当初の再編税制の枠内での説明が困難

 のいずれかであり、佐藤説は【2】なのでしょう。

 しかし、【1】だと説明することも可能でしょう。
 もちろん、主税局説明が言葉をわざと省いているとの理解ですが。

 ここは、ちょっと佐藤氏に同情しつつもですが。

 でも、説明を「主税局がこう言っている」で押すのなら。
 ここだけ例外にすると、主張に一貫性ないですよね。 

 続きます。

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