夫の後始末(曽野綾子)その3 奉仕とは排泄物を世話すること
夫の後始末(曽野綾子)その3 奉仕とは排泄物を世話すること
夫の後始末
曽野綾子
講談社 2017年10月2日第1刷発行
続きです。
既に多少語られていた部分ですが、ある意味本書の白眉。
奉仕を意味する「ディアコニア」というギリシャ語の意味は何かと。
「汚いものを通して」つまり、「人間の排泄物」を通してだと。
奉仕とは、うんことおしっこの世話をすることなのだと。
「それ以外は、人に仕えることではない、と私の知人の神父は言った。」
看取りの基本は、排泄物の世話なのだと。
これは、実際に認知症を発症しつつある高齢者を世話する人間なら多分常識。
しかし、現実に接点のない人間には、想像できない、したくないことだ。
なお、この後、夫三浦朱門氏との死別とその後が語られますが。
前半ほどの興味は湧きませんでした。
ただ、三浦朱門氏の生前の発言メモの話で笑ったのが1つ。
「学のないブンヤ(新聞記者)に限って、学力低下を嘆く記事を書き(取材)にくる」
自覚症状のない人だからこそ、ずうずうしいのだろうな。
ということで、後半はともかく、前半は是非一読すべきと思います。
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