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2018/09/08

Arm’s lengthへの逆風?[浅妻章如](月刊「税」)

Arm’s lengthへの逆風?[浅妻章如](月刊「税」)

月刊「税」2018年9月号より。

巻頭言税制鳥瞰図
Arm’s lengthへの逆風?
浅妻章如(立教大学法学部教授)

かつて、横浜市がJRAに馬券税を課税しようとした時があったと。
その際、指導教官の中里教授とは正反対の立論で議論をしたことがあったと。

当時院生だった浅妻先生は、商業活動と同視できる競馬運営への課税は可と。
中里教授は、国の財政措置介入は不可との立場だったが、横浜市が撤回してしまった。

これが、国際租税法と地方税法との関係を意識した最初だったのだと。
両者には共通点もあるが、大きな違いがあるのだと。

国際租税法では、arm’s lengthと対置され、嫌われている方式がある。
その定式配賦方式での定式が、地方税法では妥当しているのだと。

何故嫌われるのかは、国家間での合意形成可能性が乏しいからと。
欧州での試みはあるが、進展はかばかしくないのだと。

では、arm’s lengthが妥当かというと、一部逆風が吹いており。
浅妻教授主張でも、現実世界と遊離している部分を修正すべきと。

ところが、その根拠になるはずだった判決が、撤回されてしまったので。
著者は途方に暮れているという、オチに繋がる。

……いや、浅妻先生、流石にこれは……。

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