新電力会社の倒産事例
新電力会社の倒産事例
正直、新電力会社の中には、危ないものが混じっていると思っていました。
復興を目指す福島での倒産は、残念ですが。
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理念先走り、設立2年の“電力会社”はなぜ倒産した?
2018年9月15日 10時50分 ニュースイッチ
2016年10月に新電力会社として設立した福島電力は、18年8月8日に破産手続き開始決定を受けた。1月発売の会員制情報誌で取り上げられて以降、信用不安が表面化するなか、債権者から破産を申し立てられていた。
福島電力の登記面本店は、東日本大震災で多大な被害を受けた福島県楢葉町。同社に契約を切り替えれば割安で電気の提供を受けられるうえ、収益の一部は震災復興に還元されるモデルを構築。地元の復興支援につながるイメージを前面に出して、営業を展開した。
(略)
表向きは順調に事業を展開しているかに見えたが、内情は急速な拡大スピードに社内体制の整備が追いつかず、対応が後手に回ることもしばしばあった。
契約者との間で営業手法や料金請求でトラブルが頻発。新規の顧客開拓も難しい状況になるなか、18年4月下旬頃からは他社への契約切り替えを促していた。
5月18日には電力小売事業からの撤退を公表。この間に取締役が次々と退任するなか、一部取引先に対する支払い遅延も発生した。7月19日には債権者が破産を申し立てた。
(略)
福島復興という理念を掲げて事業を開始したものの、設立わずか2年弱で破産した福島電力。今となっては、収益の一部をきちんと福島復興に還元していたかも疑わしい。ピーク時5万を超えたと見られる電気契約者の大半は、破産前に他社へと契約を切り替えていた。契約者の間で、破産による混乱がさほど広がらなかったことだけが不幸中の幸いだ。
(文=帝国データバンク情報部)
(略)
http://news.livedoor.com/article/detail/15309767/
▽
で、上記記事だと、何故トラブルが続発したのか、良く分かりませんが。
下記記事では、そのあたりが解説してありました。
第2の大東建託か?福島電力が新電力撤退へ
誤請求や未請求が多発、顧客に混乱広がる
山根 小雪=日経エネルギーNext
2018年5月14日(月)
で、何故大東建託が出てくるのか、ですが。
既に撤退している大東エナジーと同じ構造だというのですね。
つまり、当初、不動産仲介会社・管理会社を代理店として利用。
引っ越しで電気契約先を決める際、新電力会社を勧めていた。
これが、当初の業績急上昇理由だったが、落とし穴もここにあったと。
引っ越しの際の電力切り替え手続きが、あまりにも面倒だったのだと。
大東エナジー、事実上の撤退 2つのリスク浮き彫り
電力自由化の誤算(上)
日本経済新聞 2018/1/20 6:30
うーん、このあたりの記事読むと、あまりにも酷い対応という感じだったようです。
しかし、大東建託グループだから仕方ないかとも思えたり。
このグループの基本姿勢が現れている対応だろうな。
そんな風に思ってしまうのは、仕方ないでしょうね。
で、元に戻りますが。
安いというだけで飛びつくと、何が起きるのか。
仮にそこが倒産したら、何が起きるのか。
私が見た事例では、事業者の照明設備をリースする仕組みでした。
これって、倒産するとどうなるのかというと……。
ま、考えたくないですね。
まずは、契約書なりパンフなりを見て考えるべきでしょう。
この事例は、切り換えができただけ、まだましだったというべきでしょう。
ただ、福島電気の事例を見ても、既に契約が安定状態にあれば。
普通の一般家庭は、切り換えで対応できるので、あまり影響なさそうですね。
だからといって、自分が切り換えるかというと。
現状は様子見ですね。
なにせ、何かあると大手電力にやって貰うしかない仕組みですから。
アンペア数あげるとかの対応は、一旦解約するしかないなどの話が出て来る。
詳細は下記参照。
もっと根本的に仕組みが変わって欲しいと、私個人は思いますので。
まだまだ様子見です。
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