メディア・バイアスの正体を明かす(小島正美)
メディア・バイアスの正体を明かす(小島正美)
メディア・バイアスの正体を明かす
小島正美
エネルギーフォーラム 2019年1月30日第1刷発行
まだ、1章しか読んでいないのですが。
これは、必読の書だと思います。
新書の帯は、
△
「子宮頸がんワクチン」や「遺伝子組み換え作物」に関する
報道は、なぜこうも
歪んでしまうのか?
そこに潜むものは?
▽
となっていました。
子宮頸がんワクチンの話だけで言えば。
村中璃子氏の書籍を読めば、既に分かっていた話ではありますが。
10万個の子宮:あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか
村中璃子
そこにあるのは、絶望でした。
何故、日本の女性達だけが、こんな酷い状況に晒されているのか。
「善意」が、科学的知見を押しつぶす。
そして、それを手助けする似非科学者達の存在も。
しかし、更に、疑問が湧いてくるわけです。
何故、こうも報道が歪められてしまうのか、と。
そこで、本書です。
元毎日新聞記者の筆者が、報道側の事情を語ってくれています。
著者は、
「バイアスが生じる最大の要因は、『市民(国民)への忖度』だ」
(はじめに)
と言っています。
第1章「子宮頸がんワクチン報道の大いなる失敗」の出だしはこうです。
△
新聞が死んだ日
新聞が死んだ。
そんな表現を使わざるを得ない衝撃的な体験を、2016年から17年にかけて、3度も味わった。
(P14)
▽
既に、村中璃子氏の書籍を読んだ人も、是非読んで欲しいと思います。
どんなプロセスで、言論は自死していくのか、よく分かりますから。
ちなみに、私は東京新聞大嫌いですけれど。
東京新聞の中には、その社内の空気に負けなかった記者達がいた。
そのことが分かったのも、収穫でした(P38-40)。
やはり、現場の記者達は、歯を食いしばって抗しているのですね。
なお、著者は、「世間を恐れずに」(P40)と書いていますが。
前述通り「社内の空気に負けなかった」のだと思います。
繰り返しますが、必読の書です。
できれば、村中氏の書籍とセットで、是非読んで欲しいと願います。
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