ある日突然オタクの夫が亡くなったら?(こさささこ)
ある日突然オタクの夫が亡くなったら?(こさささこ)
ある日突然オタクの夫が亡くなったら?
こさささこ
KADOKAWA 2018年12月20日初版発行
ある日突然オタクの夫が亡くなったら? 身近な人が亡くなった時にやるべきこと、起こること (中経☆コミックス) Kindle版
「よくある相続もの」と言えばそうなのですが。
マンガによる自分の体験を交えつつ、というのもよくありますが。
非常に現代的な記述がいろいろ出てきます。
タイトルの「オタクの夫」という点は、あまり気にせずに。
例えば、通夜が終わって何をすべきか悩んでいると。
遠方に帰宅した姉から、GoogleDocumentでやることリストを作れと。
一緒に作業するうちに、見えなかったやることが見えてきて。
告別式の式次第まで完成できたと(P33)。
確かに著者が言うように「姉すごい」ですが。
まさに、今の時代ならでは、という感じです。
この姉様は、GoogleSpreadsheetで香典返しリスト作成でも。
やはり指示を出されていて(P146-147)、なーる。
更に、山形居住だが、福島市に夫の土地があったことから。
福島市のサイトにアクセスして、固定資産税評価証明書の入手のための書類をダウンロード。
コンビニでプリントアウトして、身分証明書と戸籍謄本コピーとともに。
手数料・返信用封筒を入れてポストに投函(P110)。
そうか、もうプリンターなんてなくていい時代なんだと改めて実感。
著者個人の話から離れて、なるほどと思ったのは。
まず、お墓がないと49日納骨に進めないという話(P98)。
寺や霊園にお墓を新しく作るのか、永代供養場に納骨するのか。
将来の維持管理を含めて、考えてねと(P99-101)。
これって、確かに現代的課題ですね。
田舎だと、まだ出てこないのでしょうけど、いずれはありそう。
遺品整理に関しては、この方はオタクだが、教授クラスだったと。
そこで、生前からモノのゾーニングが出来ていたというのですね(P159)。
ちょっと普通のオタクだと参考にならないでしょうね。
ただ、逆に普段からゾーニングによる整理が重要だと分かるか。
その上で、通常の遺品整理は、3通りだと。
捨てるか、売却するか、手元に残しておくかだと(P160)。
思い出のある遺品だと、写真を撮っておくという手段もあると(P161)。
個人SNSやスマホの話も参考になるでしょうね(P164-166)。
そして、今度は自分が死んだらどうするかを子供達に準備しつつあると。
重要書類はファイルに入れて分かりやすく管理するとともに。
キャッシュカード通帳印鑑保険証などは分かりやすくまとめて。
パスワード一覧と頼れる人一覧と少額現金をある鞄に入れてあると。
子供に伝え、自分が動かなくなったら開けなさいと伝えていると(P170)。
著者は以前働き過ぎで倒れているので、切実な問題なのですね。
更に深刻な事態まで想定して、携帯で緊急SOS発信方法まで設定。
その場合の操作方法を子供に伝えている(P171)。
そこまでやるかと思う人もいるでしょうけれど。
気持ちはよく分かる。
また、各種手続の面倒くささも、かなり実感が伝わってくる。
リアルな今の相続事例として、是非一読をお勧めしたいと思います。
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