明日の日本を予測する技術(長谷川幸洋)
明日の日本を予測する技術(長谷川幸洋)
お勧めです。
amazonの星は当てにならないとの意見ありますが、これは当たり。
昨年3月に中日新聞社を退社した長谷川氏の予測技術のノウハウ本。
書籍中でも語られるように、各種の予測を的中させているのですね。
政界の動きについて、予測をどのように行ったか、ですが。
著者自身が言うように、実生活でも役立てる技術だと思います。
2014年11月の衆議院解散の予測を的中させた件ではなんと。
後で管官房長官から苦笑されつつ、一種の答え合わせを得ている。
では、それは誰かから得た秘密情報で記事を書いたのかというと。
そうではないのだと。
あくまでも、読みに基づく見通しを開陳しているのだと。
その際のポイントは、政治家が何を気にしているか。
ここを間違っているのが、政治記者なのだという。
政治家の言動ばかり気にして、何を気にしているか見ていないと。
「政局観察に、必ずしも有力な情報源は必要ない。公開情報だけで大方の流れは把握できる。」
そして、政権運営の要諦は、予算編成にあるのだと喝破する。
予算編成ができない政権は倒れるしかないのだと。
その際、決め手は、税制改正法案と特例公債法案であり。
ねじれ国会で参議院で可決に持ち込めるかが決定的に重要だと。
なるほどです。
このように、先に、確かな公開事実を得た上で。
それに基づき、自分なら、でロジカルにシナリオを組む。
そのようなシナリオを元に情報源に当たって取材する。
この順番が大事なのですね。
これを間違えると、相手に見透かされてしまう。
誰に聞けば、自分のシナリオを確認できるかも分からない。
仮説検証を徹底することが、取材の基本だということですね。
すごく納得です。
そして、その際に最重要なのは。
「動かせない日程と物事を決めるルール」だと。
当たり前のようでも、ロジックで詰めていけば。
ある程度答えは収束してくる、ということなのでしょうね。
この他、中間派は、いざとなると現状維持を選ぶという話や。
漸進的に不可逆な選択こそが肝要だという話は、まさに納得。
敢えて言えば、モリカケあたりの話はなくて良かったと思いますが。
是非、読むべき一冊だと思います。
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