つながっている関係性は家族と似たようなもの(日下智晴氏)
つながっている関係性は家族と似たようなもの(日下智晴氏)
月刊「戦略経営者」2019年6月号より。
○顧客本位の金融仲介で「事業性評価に基づく融資」実現へ(講演)
日下智晴(金融庁地域金融生産性向上支援室室長)
元広島銀行の日下氏が、金融庁に転職した契機は。
2015年9月公表の金融庁行政方針だったと。
一番なるほどは、銀行時代に若い行員への説明に使っていたという図。
金融機関の融資が、融資先企業のB/Sと直結していること、それが金融の仲介機能なのだという説明ですが。
これ、昔、監査法人時代に、関係会社貸付金の監査リスクで。
私が頭の中に描いていたものと、ほぼ同じですね。
出資だけでなく、貸付金もそうですが。
純額法的理解でなく、いわば総額法的理解をすべき。
要するに、融資した貸付金を、中身に展開して考えろってこと。
融資者は、間接的に、事業投資のリスクに直面していると体感すべしと。
監査なら、そこから監査手続が想定されていくし。
金融なら、融資の実行・管理・出口管理で必要なことも見えていく。
「しかし顧客本位で考えるならば、融資を通じてつながっている企業は金融機関自身なのだと思うことで、怖いという感覚から支援しようという感覚に変わるはずです。つながっている関係性は家族と似たようなものですから、企業の支援をするのは当たり前になります。(日下氏)P37」
ま、入口審査が甘くて、家族にすべきでない人を家族にしてしまったら。
どうなのかまでは書いてありませんが、それはまぁ(略)。
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