経理マンの逆襲-政策参謀たちの利益革命-(1988) その3 月次決算書を10日でつくる
経理マンの逆襲-政策参謀たちの利益革命-(1988) その3 月次決算書を10日でつくる
経理マンの逆襲-政策参謀たちの利益革命-
樫谷隆夫・網本重之
ダイヤモンド社 1988年11月25日初版発行 1992年2月18日12刷発行
続きです。
[3]月次決算書を10日でつくる P206-
年次決算と同じレベルを求めるのが間違いで。
いかに割り切るかですが。
実地棚卸も帳簿棚卸もできないなら、粗利益率の同じものを商品群として。
その月の売上から粗利益率で販売商品金額をつかんで在庫推計する方法があると。
なるほど。
商品群の粗利益率によるソートは、今なら結構いけるかもしれない。
また、在庫管理は、金額の大きいものを重点的に管理すると。
全部を追いかけないというのは、大事ですね。
仕入れは、正式な納品書等の到着を待つと処理が遅れてしまうので。
発注時で仮処理を行い、正式伝票が来た時に差し替えて、洗い替えする。
これは、確かに実践している例があります。
で、仕入れを請求書金額で計上しがちだが、その弊害が2つあると。
1つは、検収遅延がある場合で、在庫額にずれが出てしまうので注意と。
またもう1つは、仕入締め日と月次決算日がズレている場合には。
在庫調整が必要になると。
この辺、要するに決め手がないってことですよね。
そういう意味では残念。
あと、未払は月次変動が大きくないのなら、決算処理分を消し込まずに。
期中現金主義で、決算時に未払を洗い替えせよと。
これは確かによくあります。
ということで、このあたりは未だに30年前からあまり進歩がないのかな。
敢えていえば、銀行データなどの取り込み活用などはありますけど。
販売データなどが、そもそもいい加減だと、結局は後で困るのですよね。
うーん、かつてのQuickBooksみたいなソフトが欲しいところですなぁ。
続きます。
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