「知らないとソンする相続の新常識」って
「知らないとソンする相続の新常識」って
知らないとソンする相続の新常識
相続破産にならないための税理士選び
曽根恵子 文芸社 2004年5月15日初版第1刷発行
税理士が相続税申告でミスした後で、更正の請求を勧める。
そういう行動で有名な著者の過去の書籍ですね。
著者は、税理士の失敗・無知に警鐘を鳴らしているのですが。
自身の会社がその後行政処分を受けるようになるとは思っていなかったでしょうね。
それはさておき、幾つか、メモとして。
(1)実例3 田も宅地評価!更正はやぶ蛇になると脅かされた土屋さん
市街化調整区域内の農地を雑種地に転用して貸付しようとしたけれど。
現況の農地のまま、借主が破綻して、支払いのないまま、相続になってしまった。
顧問税理士は、市街化区域内宅地並みで評価していたので、これを見直したと。
更正の請求すると、やぶ蛇になると顧問税理士に脅かされたというけれど。
実際に、調査でほかのことが出てくる事例というのは、他のページで出てくるし。
脅かされたというのは、書きすぎだと思いますが、それはさておき。
土地評価の減額は認められたけれど、農業相続が意識されず。
納税猶予の利用もされてなかったとある。
まぁ、市街化区域内の宅地並み評価をしていたというのですから。
言われても仕方ない事例だったのかもしれない。
(2)実例4 初歩的なミスで登記までやり直した臼井さん
斜面で高低差10m以上ある崖地の山林1200坪は、固定資産税評価で20万円。
しかし、相続税評価は1億1千万円だったと。
鑑定評価して更正の請求をやったというのは、まぁ分かりますが。
後日税務調査があり、郵便局の子供名義の預金を相続財産として課税したいと。
指摘してきたという話がありますので、先の実例3の脅しというのは言い過ぎでしょう。
子供が働いて蓄財した結果だと疎明できたので、追加課税はなかったようですが。
予め、やぶ蛇にならないように全部再点検していたのかどうかは、気になります。
(3)実例9 行方不明者の手続きでお手上げ!苦労した清水さん
行方不明の弟の相談を顧問税理士にしたが、頼りにならないとか。
財産管理人になってくれないかと言ったが、つれなく断られたとか。
税理士は、家裁の手続きの専門家ではないので、頼る方が間違いでしょう。
顧問税理士を貶めたいがためか、悪意ある表現に溢れていますよね。
この方に限りませんけれど。
誰とアライアンスを組むかは、非常に気になるところです。
あの人と組むってことは、この人……という推定が働きますから。
最近、何故か、業界有名人関係でそういう話が聞こえてきます。
業界のためには、ガセであってほしいかもしれませんが、さて。
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