アメリカ民主党の崩壊2001-2020(渡辺惣樹)
アメリカ民主党の崩壊2001-2020(渡辺惣樹)
アメリカ民主党の崩壊2001-20201(渡辺惣樹)(Amazon Kindle)
PHP研究所 2019/12/23
いろいろと、モヤモヤを払拭してくれる本でした。
この書籍の視点を持っているかどうかで、今後の見方が大きく変わる類の本です。
まず、共和党と民主党という二大政党の色分けについて。
実は、支援母体は共通してネオコンだったというのが1つ。
何より、ネオコンの本質は、介入主義であると。
元々のアメリカは非介入原則だというのは歴史でも習う知識ですが。
近年のアメリカは、ネオコンにより介入主義が支配的になっており。
そのためには、嘘で国民を騙すことも当然になっていたのだという。
フセインやカダフィーに対する見方というのは、うーんでした。
自身、独裁者=悪という色にいつの間にか染められていたのは否めません。
もちろん、彼らが絶対正義だとかいう話ではないのですが。
彼らを殺すために、イスラム過激派を支援していたとなると、もうね。
そのために、NGOを多用していたというのもなるほど。
かつてはCIAがやっていたことを彼らにやらせたのだと。
そして、クリントン財団がいかに薄汚れた存在だったか。
というか、嘘をつき続けたヒラリーがどれほど恐ろしい存在だったのか。
日本ではメール漏洩問題なども全く詳細が語られることなく。
いつも違和感を感じていたので、ようやく腑に落ちた感じです。
現在、民主党の大統領候補選挙でトップのバイデンがこの手法を真似て。
同じようなことをやってきたことも記述されています。
では、彼ら政治家だけが酷かったのか。
いや違いますね。
違法行為に目をつむっていた、いや助長していた既存マスメディアたち。
彼らのおぞましさもまた手を緩めることなく書き出しています。
ヒラリーの機密漏洩疑惑について、極力報じない。
討論会でも、争点から外してしまう司会。
トランプを貶めるため、ヒラリーの悪事が露呈しないためなら。
本当になんでもあり、というのを手伝っていた。
それにしても、司法省・FBIまでが、というのは絶句です。
あまりにもおぞましい姿が、淡々と語られます。
それらのことが、各種文献等を引きながら、提示される。
よくある単なる思い込みや伝聞による記述ではない。
おまけで、地球温暖化の嘘の話も出てきますが。
まぁ、それはさておいて。
この本を100%信じてよいのか。
それは現時点でまだ断言できません。
しかし、今まで不審に思っていたことは、ほぼ解決されました。
アメリカでも、もはやマスコミは死んでいるのですね。
SNSがなければ、どれだけ情報操作が行われてしまうのか。
テレビがどれだけの嘘を流しているのか。
本書をもって、米社会の構造を把握するためのネオバイブルと言ってよいでしょう。
それだけの価値がある本です。
そして、この本を読んで、日本もまた状況は同じなのだなと感じました。
いや、新型コロナウイルス報道で、それを痛感する人が少なくないでしょう。
今、絶対に読んでおかなければならない本であるのは間違いないかと。
お勧めです。
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