民事信託による証券口座・証券取引の法的諸問題(金融法務事情)
民事信託による証券口座・証券取引の法的諸問題(金融法務事情)
金融法務事情2020年03月25日号(No.2134)より。
○論説
民事信託による証券口座・証券取引の法的諸問題
山中眞人(弁護士・民事信託士)
信託業法の適用のない信託において個人が受託者となる場合で。
証券口座・証券取引を扱う場合の問題点を検討している。
ほぼ私自身が興味がない論点なのでパス。
現実味がどの程度あるのだろうか、と思ってしまいますので。
ただ、受益者が複数存在する場合の公平について記述がありました(P13)。
ここは一般論として、ちょっと興味あるところ。
「実務的には、委託者兼当初受益者の死亡時に信託を終了させるのが1つの選択肢」
だと。確かに、一番無難でしょうね。
とは言いながら、
「後継受益者がいる場合は、信託契約の定め方次第ではあるものの、後継受益者の利益は当初受益者の利益に劣るといわざるを得ず、受託者もその前提で信託事務を処理すれば足りるように思われる。よって、後継受益者の利益を優先するのであれば、その旨を信託契約に規定しておくことが必要である。」
というのは、どういう意味だろうか。
後継受益者の利益 < 当初受益者の利益
はいいとして、
「よって、後継受益者の利益を優先するのであれば、その旨を信託契約に規定しておくことが必要である。」
というのは、後継受益者の利益 > 当初受益者の利益 と扱うの意味か。
しかし、「委託者兼当初受益者の死亡時に信託を終了させる」のと比較するのであれば、ここでは、後継受益者の利益 <=> 非後継受益者の利益 ではないのか。
ちょっと筆者の言いたいことが見えないままでした。
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