Winny 天才プログラマー 金子勇との7年半(壇俊光)
Winny 天才プログラマー 金子勇との7年半(壇俊光)
Winny 天才プログラマー金子勇との7年半
壇俊光 インプレスR&D 2020年4月24日初版発行
インプレスR&D
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一言で言って、素晴らしい本でした。
著者と金子氏に敬愛を捧げたくなる、そんな想いがこみ上げてきます。
著者は、かつてWinny弁護団事務局長を務めた弁護士さんで。
なかば成り行きから、Winny開発者金子氏の刑事事件の弁護に関わるレッツラー。
金子氏の奔放ぶりに振り回されつつ、刑事事件の理不尽さと向き合った記録でブログが元とのこと。
というか、実名バンバン出てきて、著者まだ現役の弁護士さんのようなので、心配になるほど。
しかし、そのくらい、京都府警・検察・京都地裁の理不尽さに腹が立っているのでしょうね。
我々は、ついつい、警察や検察・裁判所は正しいという認識をしがちですが。
当事者になったとき、その思い込みを捨てないと、どれだけ恐ろしいことになるのか。
この記録は、まさにそのことを示してくれているのでしょう。
かつて、村木厚子さんの事件があったとき、我々は、検察の酷さに戦々恐々とした筈です。
しかし、最近の検察騒動では、検察は正しいとするマスコミ報道に、多くの人は、そのまま踊らされていなかったか。
この書は、そんな我々が、健全な猜疑心を持つためにも、誰しも読むべきなのだろうと思います。
是非是非レベルです。
そして、この本では、著者と金子氏及びその支援者たちの繋がりが語られる中で。
2ちゃんねるが、かつて、やさしさを持つ人々が集まる時代であったことも思い起こさせます。
いや、私は書き込んだこともないですし、今の2ちゃんねる(5ちゃんねるか)がどうなっているのか。
語れるほどの知見はないわけですけれど、しかし、何故か懐かしさのようなものを感じてしまいました。
たぶん、これは、いわゆるノスタルジーというものなんでしょうね。
自分が年をとったってことだなー、うん。
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