石破茂という政治家(舛添要一)
石破茂という政治家(舛添要一)
BLOGOS 舛添要一2020年08月30日 15:46
石破茂という政治家
非常に面白いのが、褒めているつもりなのに。
実は、対象者の欠点を顕にしてしまっているという点。
△
派閥を作るとか、金集めをするとか、部下に兵糧をばらまくとか、そういうことに長けていない。
そこで、周囲に人が集まらず、「人望がない」などと陰口をたたかれる。
しかし、政策立案能力、風格からして、日本のリーダーにふさわしい人材である。
▽
別に金をばらまかなくても、人望がないと言われない人はいるわけで。
接続詞「しかし」の前は、全く理由になっていない文章なんですよね。
そのことに気がつけば、では、何故人望がないのかという話になり。
関係性の構築能力が絶望的に欠落している可能性がクローズアップされる。
一方通行で、自分の主張をアナウンスすることで、大衆受けはよくても。
相手がいる世界で、どう足し算引き算するかが、政治で必要な能力だとすれば。
これまでの経歴を踏まえると、全くその種の能力を確認する機会はない。
むしろ、過去の離反など、懸念をもたせるエピソードに事欠かないだろう。
そのあたりを踏まえて読めば。
褒めているつもりで、実は背後から蹴り飛ばしている文章ということになるわけです。
いや、書いた本人は、決してそんなこと思っていないでしょうね。
読んでいると、よくわかります。
みんな知らなかっただろう、俺だけが分かっていたんだぜ、感満載ですから。
しかし、舛添氏自身の絶望的な人望のなさを重ね合わせると(以下略)。
それにしても、舛添氏もかつては気鋭の学者として注目された時期があり。
その時期に彼を評価した人たちって、彼の何を見ていたのでしょうね。
我々は、今になって彼らを見るから、そういう目で見ることができますが。
今のような情報がないときに、彼らの行く先を見据えることができたか。
我々は、人を見る際に、どこをどのように見るべきなのか。
そこを考える上では、過去に評価していた人たちの話を聞いてみたいですね。
今輝いて見えるあの人は、本当にそのように評価して良いのか。
いや、日々はプラクティスというのが、東丈の教えですから。
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