“100日間 再婚禁止”の撤廃など「嫡出推定」見直しで中間試案_NHK
“100日間 再婚禁止”の撤廃など「嫡出推定」見直しで中間試案_NHK
“100日間 再婚禁止”の撤廃など「嫡出推定」見直しで中間試案
NHK 2021年2月9日 21時23分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210209/k10012858081000.html
「現状の「嫡出推定」の制度が、戸籍のない人を生じさせる主な原因になっていると指摘されている」
との現状認識を踏まえて、法制審の部会で、民法改正の中間試案を策定したと。
「結婚や再婚をしたあとに生まれた子どもは今の夫の子とみなすと改められ、現在「結婚や再婚から200日後」として、除かれている期間にも推定が及ぶとされました。」
「離婚から300日以内に生まれた子どもは前の夫の子とみなすという規定は維持したまま、別の男性と再婚している場合は例外を設けて、今の夫の子とみなすことが盛り込まれました。」
なるほど。
離婚がそう珍しくない世の中になり、過去のパートナー関係の絶対視を止めて。
新しいパートナーとの関係重視に切り替えた、ということかな。
「この見直しにより「前の夫」と「今の夫」で、法律上、父親が重複する可能性がなくなるとして、女性に限って離婚から100日間、再婚を禁止している規定を撤廃するとしています。」
今までは、法律上、父親が重複する可能性があったのですね。
ルールの交通整理でそれを排除できたから、批判の多かった規定を削除できると。
また、「嫡出否認」も見直し。
知りませんでしたが、今までは子からの申立てができなかったのですね。
「現在は父親だけに認められている申し立ての権利を子どもにも拡大するとしたうえで、出生を知ったときから1年以内に限られている申し立ての期間を、出生か、それを知ったときから3年か5年に延長することを引き続き検討する」
こうしないと、母親が新パートナーとの間の子の出生届提出を躊躇してしまうと。
「法務省によりますと、戸籍のない人は、先月の時点で、全国で901人にのぼっていて、このうちの7割を超える人が「嫡出推定」の規定を避けようとした結果、出生届を出さなかったケースだということです。」
そうか、かなりの程度はこれが原因だったのですね。
で、改正すれば、前夫との子とされても、子の側から申立てで関係解消できると。
更に、子に対する親の「懲戒権」も見直される方向で引き続き検討と。
民法822条の削除そのものも1案なのですね。
いろいろ批判もありますが、まずは第一歩というところでしょうか。
| 固定リンク
« 「デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律案」の閣議決定について | トップページ | Zoomで弁護士が猫フィルターを外せなくなった際の釈明を裁判所が動画投稿_HUFFPOST »
「ニュース」カテゴリの記事
「育児」カテゴリの記事
- コロナ「5類」移行2年、後遺症に苦しむ子どもたち…今も登校困難で孤独感・寝たきりも_読売新聞(2025.05.12)
- 「当時は薬が若い世代にすごく蔓延」(山城奈々)_文春オンライン(2025.03.26)
- 親が知るべき中学受験の真実(じゅそうけん)_PIVOT 公式チャンネル(2025.01.31)
- 自転車で信号無視の10歳児が車と衝突 「過失割合100%」 保護者に賠償リスク_産経WEST(2024.11.22)
- 夫のモラハラの原因が発達障害にあり、妻がそれを促進していたと思しき事例_文春オンライン(2024.11.18)
「法律全般」カテゴリの記事
- 東証勤務の息子は解雇 「将来に大きなハンデ負わせた」と悔やんだ父_朝日新聞(2025.05.15)
- 新人弁護士が地方で不足、全国16会で「0人か1人」…所得格差や法科大学院の廃止影響_読売新聞(2025.05.13)
- 内田民法総則改訂がもうじき発刊らしい(2025.05.09)
- 「私は、2つのタイプの裁判官がいると思っています」岡口基一氏(2025.05.07)
「結婚・家族関係」カテゴリの記事
- マイナカード“独身証明”でマッチングアプリのトラブル防止へ_NHK(2025.05.05)
- 99歳肺がん患者「間もなく死ぬのに死ぬことも選ばれへん」〝最期〟の覚悟と意思疎通_産経新聞(2025.04.10)
- 「これまでの人生を振り返って、『親子関係で、これだけはやっておいて良かったな』と思うのは、仕送りをしなかったことです。」(ザブングル加藤)_SUUMO(2025.03.20)
- 作家の曽野綾子さん死去、93歳…青春小説「太郎物語」や妊娠中絶テーマ「神の汚れた手」_読売新聞(2025.03.09)
- 最大の問題は「子の姓」、旧姓の通称使用拡大へ結論を 国士舘大・百地名誉教授_産経新聞(2025.02.15)
コメント