さよならローゼンベルグ_ゼロからマスターする要件事実
さよならローゼンベルグ_ゼロからマスターする要件事実
月刊「税理」2021年6月号より。
ゼロからマスターする要件事実
第66回 さよならローゼンベルグ
岡口基一(仙台高等裁判所判事)
今月号には、目新しい話はほぼなくて。
これまでの話の繰り返しです。
要件事実論は、立証責任の父ローゼンベルグによる出生なのに。
現在の要件事実論は、それでは全て説明できない状態になっている。
しかし、その例外を別途説明できるかというと説明できない。
単にそうなるで終わっているものもある。
平成16年民法改正による保証契約の書面性が必要になった。
この書面性が請求原因の要件事実になるというのもその1つ。
今後の対処法は、2通りありえて、1つは理論的説明の放棄だと。
公平性という一言で、それ以上触れないというのもあるだろうと。
もう1つは、ローゼンベルグ説の誤りを認めてしまって。
行為規範性を主体としての要件事実論を新規に構築する道だと。
いよいよ、次回から、その新しい可能性を探るとのことですが。
うーん、よく学者の妄想にありがちな内容を超えた提案があるのか。
いや、筆者は裁判官であって、現状学者ではないのですが。
なんか書いてあることに、学者っぽさを感じてしまうというか。
個人的には、この先実務面ではあまり期待できないのかなと思いつつも。
もう少し先を読んでから結論を出すって感じですかね。
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