やさしくしないで_かおりくみこ

やさしくしないで_かおりくみこ

かおりくみこ　やさしくしないで YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Et0OpUOt9os

　映画「銀河鉄道999」の中でリューズが酒場で歌う。
　男たちが泣きながら、あるいは黙って聴いている。

　この歌を聴いた当時はまだ中学生か高校あたりの筈ですが。
　それでも、大人の、というか、中年男の哀愁を感じた記憶。

　こういう、失敗した、恥ずかしさで人に言えない類の男の辛さ。
　そういうものを包み込んでくれる母性に、男は弱いのですよね。

　ただ、このリューズは、哲郎の母を無残に殺した機械伯爵の情婦でもあったわけで。
　生きるためのそんな大人の矛盾、やるせなさを、なんとなく知った気がしました。

　そんなわけで、いろんな消化できない想いを呼び起こすような歌でした。
　ま、世知辛い現代では、もはや、こういうのは、男女ともに絶滅危惧種かなぁ。