減資を行うメリットとデメリット_TSRレポート
減資を行うメリットとデメリット_TSRレポート
季刊「事業承継」2021年4月号より。
TSRレポート令和3年5月7日号より。
佐藤未央弁護士のビジネス処方箋 Vol.53
減資を行うメリットとデメリット
佐藤未央 弁護士
減資には、有償減資と無償減資があると。
これ、ちょっと気になりますね。
旧商法と違い、会社法では捨てられた分類ですよね。
なにせ、会社法は、資本金の額を減らすことを減資というだけ。
もし、有償減資のように株主への払戻を伴うのであれば。
減資手続きとともに剰余金の配当手続きをしなさいが会社法のマナー。
ただ、読者にわかりやすくするためにこう書いたのかと思いきや。
なぜか減資の説明は、会社法通り。
有償・無償を区別していない。
なんじゃこれ。
そして、減資のメリットで、有償減資・無償減資に分けて。
有償減資のメリットを、「株主への剰余金の配当を行うことができる点」だと。
ん?意味わかりません。
しかも、その後「会社に利益が出ておらず、分配可能額がない場合」と続き。
有償減資で、分配可能額を増やすと配当ができるようになると。
いや、無償だろうが有償だろうが分配可能額増えますよね。
失礼ですが、根本のところがわかっていないのでは……。
いやまぁ、私の読み違いかもしれませんが。
なお、実務で、有償減資・無償減資の区別が無用かというと。
そうでもありません。
というのは、税務的な理解をする際には、未だにこの区分有用だからです。
ま、なんか疲れたので、この辺で。
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