雇用類似の働き方の現状と課題_月報司法書士 その1 ギグワークと諸外国の法対応
雇用類似の働き方の現状と課題_月報司法書士 その1 ギグワークと諸外国の法対応
月報司法書士2021年8月号より。
特集 新しい働き方と法律
雇用類似の働き方の現状と課題
川上資人(早稲田リーガルコモンズ法律事務所弁護士 日本労働弁護団常任幹事)
ウーバーイーツのような働き方をギグワークと呼ぶ。
ギグとは、一夜限りのバンド演奏のことで、転じて、単発の仕事に使われるようになっていると。
また、ネット上のプラットフォームに登録して働くということから。
プラットフォームワーカーと呼ばれることもあると。
前者の用語出典は、言われればなるほどだし。
後者は、言葉をそもそも初めて知りました。
で、ギグワーカー等は、プラットフォーム企業への従属性が一定程度あるが。
労働者でなく自営業者として扱われるため、労働法の保護が及ばないのだと。
実はこれらの労働は、従前、シェアリングエコノミーとも呼ばれており。
政府が後押ししてきたが、実は何かがシェアされているわけではない。
むしろ、不安定労働の象徴となっていると。
そこで、諸外国では、既に労働者性を認める判決や立法に進みつつあると。
つまり、諸外国では、労働法の拡張適用を検討しつつある状況だが。
日本では、労働法ではなく、民法・独禁法による解決が模索されていると。
現時点で、厚労省は、労働者性を認める方向ではないのですね。
かなり意外です。
ちょっと長くなるので分けます。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 伊丹敬之先生は井尻教授と接点があった_企業会計(2024.11.30)
- 大昔にある税務雑誌の購読を止めた件(2024.10.07)
- 大量閉店「ヴィレヴァン」経営が犯した最大の失敗_東洋経済(2024.10.02)
- 地震を知って震災に備える(平田直)(2024.09.17)
- 私の実家が売れません!_高殿円(2024.09.03)
「法律全般」カテゴリの記事
- 相続した土地100坪もいらないのに手放せない 「ただでいいから使ってほしい…」63歳苦悩 要件厳しい…国が引き取る制度の実態_信濃毎日新聞デジタル(2025.01.17)
- クラウドサービス提供会社に独禁法違反で排除措置命令 公取委_NHK(2024.12.31)
- 放課後デイ利用の中1溺死事故 業過致死罪の支援管理責任者に有罪判決、大阪地裁_産経新聞(2024.12.26)
- 「どう猛な犬は、殺傷能力のある凶器と一緒」闘犬に襲われ一変した生活 問われるモラルと飼育方法…安全に家族として迎え入れるには?_共同通信社(2024.12.24)
- 自転車の歩道と車道の摘み食いを禁止すべき(2024.12.22)
コメント