「学者には、三つの自由が必要」(三日月章)_玉井克哉先生twitter
「学者には、三つの自由が必要」(三日月章)_玉井克哉先生twitter
これ大事ですね。
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玉井克哉(Katsuya TAMAI)@tamai1961
法学では「三つの自由」と呼ばれますね。ドイツの碩学が「学者には、三つの自由が必要だ。師説からの自由、支配的学説からの自由、そして過去の自分の見解からの自由だ。自分の生涯は、この三つの自由のための闘いであった」と述べたという。たしか法律学全集の月報で、三ケ月先生が紹介しておられた。
午前11:41 2022年4月18日 Twitter for iPhone
https://twitter.com/tamai1961/status/1515883290687053826?cxt=HHwWhIDR5cj0v4kqAAAA
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「師説からの自由」は結構大事ですね。
これ違うと、何故俺の言うことを聞かないんだ、という人いますから。
学者で、これが実践できている人は、恐らく少数派だと思います。
師の言うことは何でも聞けが、日本の学問の伝統芸。
有名なのは、会計学者である番場嘉一郎先生と弟子の中村忠先生。
中村先生の著書によれば、中村先生は2回破門されたのだという。
番場先生の説に首肯できず、逆らったからだったような記憶(ここは記憶不確か)。
ただ、それでもいつの間にか破門解かれているところが、なんというか。
「支配的学説からの自由」は、貫ける人もそうでない人もいるのでしょう。
私は、かつて「財務諸表三本化の理論」を主張した染谷先生を思い出します。
染谷先生、キャッシュフロー会計の台頭までキワモノ扱いされていましたよね。
中村忠先生も、結構酷いこと言っていた筈です(「考え方・読み方」あたり)。
そして、「過去の自分の見解からの自由」ですが。
これは、きちんと自分の過去の学説のおかしさを自己批判するのが前提ですね。
「昔からそう言ってました」としらばっくれる自由ではない。
それは、学問の自由以前に、学問への誠実さを欠く行為でアウト。
この点を踏まえてであれば、当然に必要な自由ですね。
学問は、間違いを乗り越えて進歩していくものなのですから。
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