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2023/04/19

「この人は小宮ゼミの出身だっけ、それとも宇沢ゼミだっけ」_NHK

「この人は小宮ゼミの出身だっけ、それとも宇沢ゼミだっけ」_NHK

異色の経済学者 小宮隆太郎氏は何を残したか
NHK 2023年4月12日 16時12分 経済部記者 西園興起
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230412/k10014029451000.html

 小宮教授は昨年亡くなっていたのですね。
 文中には特に記述ないですが、アベノミクス始動時にも影響あったんじゃなかったけ。


経済記者として、さまざまな経済学者を取材する機会も増えた。

世代が異なるため、私は小宮氏から直接話を聞く機会には恵まれなかったが、デスクとの会話の中では「この人は小宮ゼミの出身だっけ、それとも宇沢ゼミだっけ」などと聞かれることも多い。


 経済学者って、宇沢ゼミ出身って案外多いのですね。
 小宮ゼミ出身者が多いのは、記事でも分かりますけれど。


三村氏は、経営者としてのふるまいにも、小宮ゼミで学んだことが生きているという。
「やはり、いい質問をすることでしょう。活発な会話になるかどうかも、いい質問ができるかどうか。相手が全然考えていなかったような側面からいい質問をすれば、会合とかでも、会話が活発になる。(略)このいい質問というのは常識と照らして、ずれていないか、ということ。これは小宮ゼミで学んだことだった。小宮先生のゼミ生はみんな理屈っぽくなる。そしてそのことをみんな誇りに思っていた」


 これは常に大事な視点ですね。
 逆の質問は、その後の会話や議論を迷走させてしまう。


白川方明氏
「(略)いいかげんなことを言うと、それはどういう意味?それは間違っているよ、とかぴしゃっと言うわけですよね。そうすると、こっちもさらに緊張する。非常に論理的で、主張に対してファクトの裏付けがあるのかとか、君の使っているその概念はどういう意味なのかとか、自分たちがいかにいいかげんにしゃべっていることを気付かされる。(略)」


 社会経験がない大学生の時代に大事なことは、論理的に考えることの訓練。

 小宮教授の話から離れますけれど。
 私も、大学時代、経営学のゼミ恩師にはとても感謝しています。

 変な報告すれば、「僕はそうは思わない」でしたし。
 学生の報告を論評する際に、常にロジックを大事にされる姿勢は印象的でした。

 自分が社会人になり経験や知識がない時に、学生あがりが武器にできるものは。
 論理的に考える力だけだった、と言ってよいでしょう。

 また、経験や知識を身に着けていくに際しても、どちらに向いていくべきか。
 どのような努力をすべきか、その手がかりになるのは、論理的に考える力であり。

 文中もあるように、事実との整合性を問う力でした。

 どんな環境にあっても役に立つ力を仕込まれたという意味で。
 当時のゼミで指導を受けたことにはとても感謝しています。

 さて、小宮教授の話に戻りますが、白川氏の発言からは。
 小宮教授の場合、概念の重要性にも意を配していたことが分かります。

 このあたりは、経済学という数理モデル的な理解をする学問らしいところですが。
 プログラミングなどを考えると、変数定義・範囲は極めて大事ですね。

 私の場合、経営学ではそこまで突き詰めて問われることはなかったのですけれど。
 その後を考えると、確かに、そういう話もあった方がいいのだろうなと。

 で、こういう指導を受けられる環境って、今はどうなんでしょうね。
 学生さんたちって、どうしているんだろうなぁ。

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