中国、内需中心の行く末 東京大名誉教授・伊藤元重_産経新聞
中国、内需中心の行く末 東京大名誉教授・伊藤元重_産経新聞
中国、内需中心の行く末 東京大名誉教授・伊藤元重
産経新聞 2023/8/28 08:00 伊藤 元重
https://www.sankei.com/article/20230828-FU2ZUHQAXBNBNKTTMZYY6V4ZUQ/
「そうした流れに変化が見られたのは2008年のリーマンショック後である。中国は国内の住宅・インフラ・重化学工業などへの投資を大々的に増やすことで、世界最速で不況からの脱却を果たした。ただ、国内投資拡大は需要を喚起するのには有効であっても、その投資がきちっとリターンを生むかどうかは別の問題だった。実際、過剰な投資に伴う債務の増加は中国経済のリスク要因となり、その中で不動産市場への懸念が指摘されていた。
こうしたリスクは、かつての日本がそうであったように、不動産価格が上がり続けている限りは表面化することはないが、ただ、不動産価格が永遠に上がり続けることもない。どこかの時点でリスクが顕在化するのは目に見えていた。」
なるほど。
効率的な投資が行われなくても、一時的にはカンフル剤の役割を果たす。
そして、中国はまた、
「「国内大循環を主体として、国内外の双循環が互いに促進する、経済の新発展モデル」である双循環という考え方」
にシフトしていくのだろうと。
ただ、その場合、「内需中心で中国がこれまでのような高成長を維持できるのか」と。
これまで破綻させずに奇跡的な軌跡を見せた中国の経済発展も、ついに落日を迎えるのか。
そうなった時に、我々日本が最小の被害で済ませるのはどうすべきなのか。
この点は、現状、全くビジョンが見えないところですが、さて。
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