数学を使わない数学の講義 その4 第4章 科学における「仮定」の意味
数学を使わない数学の講義 その4 第4章 科学における「仮定」の意味
数学を使わない数学の講義
小室直樹
ワック 2005年5月5日初版発行
https://www.amazon.co.jp/dp/4898310826/
kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BQHRVJ5D/
続きです。
第4章 科学における「仮定」の意味で、科学とそれ以外との違いを問う。
「それでは、科学的知識と、それ以外との知識との根本的な違いは何か。それは、科学的知識に限っては、公理主義によって出現したものなのだから、その知識がどんな仮定によって出てきたものかわかることである。」(P205)
残念ながら、日本では、科学を誤解している人たちが多いですね。
そして、ブードゥーの世界に引きずり込もうとしている人たちが少なくない。
もちろん、日本以外も、そういう人たちっているのですが。
諸外国は、自分たちの利益のために、そういう行動をしている人たちが多くて。
日本では、必ずしもそうではない、あるいはそう思っていない人たちが多くて。
かえって問題を厄介にしていると感じますね。
そして、この章で印象的なのはもう1つ。
相手の批判とは、相手の学説の継承であると(P232)。
確かに、いいとこどりをせず、相手の説を根底から批判すれば。
結果的に、それをオーバーライドせざるを得ないのでしょうね。
もちろん、程度の大小はあるでしょうし。
また、全部じゃなくとも継承と言えることもあるかもしれない。
つまり、ある程度の部分が系として独立していれば。
全部じゃなく、その部分だけの継承はあり得るでしょう。
要するに、つまみ食いにならないよう、体系として取り込んだうえで。
おかしな部分をメンテして自分のものにすれば、それは継承なのでしょう。
考えてみれば、学問って、常にそういうものかもしれませんね。
続きます。
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