数学を使わない数学の講義 その5 第5章 「常識の陥穽」から脱する方法
数学を使わない数学の講義 その5 第5章 「常識の陥穽」から脱する方法
数学を使わない数学の講義
小室直樹
ワック 2005年5月5日初版発行
https://www.amazon.co.jp/dp/4898310826/
kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BQHRVJ5D/
続きです。
第5章 「常識の陥穽」から脱する方法で、数量化が意味を持つには条件があると。
「「俺は、柔道三段、空手四段、将棋三段だから、合わせて十段だ」などというのも、冗談としてはおもしろいが、その段数を合計すること自体にはなんの意味もない。つまり、数量化してあれば、異質のもの同士の比較ができるというのは、思い違いにしか過ぎないことは、これでおわかりいただけよう。」(P245)
これ、まさに似たような話を、大学時代の理系の友人としました。
彼は、人間の感覚を数量化して測定できれば、いろんな比較ができるだろうと。
しかし、私は、その感覚が同様である前提が成立しないから、意味がないだろうと。
彼は不満げでしたが、当時の私が言いたかったのも、上記の話です。
ただ、理系の人間は、総じてこのような発想の人が少なくない気がします。
いや、私がそう感じているだけかもしれませんけれど。
そして、経済学で出てくる合成の誤謬の説明が出てきますが。
手前で、考え方の基本の説明があります。
「すなわち、全体の命題が部分の命題にすべて成り立つ場合と、全体の命題が部分の命題には成り立たない場合とがあるのである。では、それはいかなる違いなのか。実は、ある集合に関する命題には、集合の個々の要素に関する命題と、集合全体に関する命題の二種類があるのである。」(P261)
これは、本当に、知らない人は、全く話が通じないわけですね。
経済学を学べば、何故マクロ経済学が必要かという話で理解するわけですが。
ただ、話が通じない人たちに、勉強しろと言っても、火に油ですし。
小室先生の言う通りではありますが、人間社会はなかなか厄介ですよね。
ということで、久々に小室節を読んでみて。
この人の本は、読むべき価値があったなと、かつて読んだ自分を褒めてあげたい。
もちろん、今の皆さんにも是非読んでほしい本ですね。
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