「日本人とユダヤ人」
「日本人とユダヤ人」
日本人とユダヤ人 (角川oneテーマ21 (A-32)) 新書
山本 七平 (著) 2004/5/1
https://www.amazon.co.jp/dp/404704167X/
私にとって、「日本人とユダヤ人」と小松左京の各著作は。
中学生の頃の私にとっては、人生の宣教師のようなものでした。
少なくとも、社会人になるまでの間、私の考え方の多くを基礎づくったのは。
山本七平と小松左京であったと言っても、恐らく言い過ぎではないでしょう。
確か、この「日本人とユダヤ人」は、父の本棚に並んでいて。
何かのきっかけで読み始めたのだったかと記憶します。
で、当初1970年出版の「日本人とユダヤ人」では。
著者名は、ユダヤ人イザヤ・ベンダサン名義でした。
しかし、この角川版では、山本七平名義となっています。「
この辺は、末尾解説の井尻千男氏解説を読むと良いのでしょうね。
さて、この本に学んだことは多々あるわけですけれど。
一番よく引き合いに出すのは、あとがきのレジの話です。
アメリカのセールスマンにレジとは何かを問えば。
異口同音に、人間を正直にする機械だと答えるのだと。
ところが、日本人は逆のことを言うと。
「一言でいえば、「自分が、人にあらぬ嫌疑をかけ、相手をきずつけ、人間としてまことにいやな状態にならぬためだ」という。(P286)」
まさにこれが、日本教徒つまり人間教徒の教義だということでしょう。
それにしても、何故この本はKindleに収録されないのでしょうか。
版権の関係なのかもしれませんが、なんとかならないものですかね。
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