「せん妄は誰にでも起きうる症状」_読売新聞
「せん妄は誰にでも起きうる症状」_読売新聞
手術後に幻覚、せん妄を知っていますか…女性患者に「胸なめられた」と訴えられ医師逮捕
読売新聞 2025/07/22 15:39 中村俊平 読者会員限定記事
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20250722-OYT1T50103/
「手術を受けた人が麻酔から目覚める際に幻覚をみる「せん妄」について、その実態を周知したり、予防したりしようという動きが広がり始めている。きっかけの一つが、術後の女性患者へのわいせつ行為を疑われた外科医の逮捕だ。長い裁判を経て無罪が確定したが、専門家は「せん妄は誰にでも起きうる症状。社会全体で理解を深める必要がある」と訴える。」
私の場合、父の手術時に、手術前に、医師から「せん妄が起こることがあります」と伝えられており。
現実に、その夜、せん妄が起きて、母と病院に駆けつけた、ということがありました。
つまり、せん妄って、普通に起き得ることなのです。
実際、
「幻覚に基づくトラブルは国内外で多く報告されており、患者が性行為を強いられたように錯覚したケースのほか、病室に閉じ込められる幻覚を見た例もある。」
このような話もあるわけですね。
ところが、この事件、裁判では以下の経緯をたどります。
「裁判では麻酔科医や精神科医が証人出廷し、麻酔薬が多かったことなどから「せん妄に陥りやすい状態にあった」と証言した。東京地裁は19年、「幻覚の可能性がある」と無罪としたが、東京高裁は20年、「被害を訴える女性の証言は迫真性が高い」と逆転有罪に。最高裁が22年に審理を差し戻した後、同高裁が今年3月に無罪判決を出した。検察側は上告せず、逮捕から8年半を経て確定した。」
被害を訴える人がいれば、それを無視できない、という意見はわかります。
しかし、「せん妄は誰にでも起きうる症状」を前提にしないで。
警察や司法が動いた結果がこれでしょう。
医学的知見を無視して、警察や司法が先走ることができてしまう現状。
ただ、この分野については勝手な判断は絶対にダメという領域があるのではないかと。
個別判断では間違いが生じるとしても、我々の社会は、エビデンスを基礎にした科学と生きていく。
そのような価値判断をしてきたのではないか、というのが私の主張です。
科学を二の次にして、自分たちの「常識」で判断したのが、中世の魔女狩りであるならば。
そのような悲劇を再度繰り返そうとするのか、という疑念があります。
法律が大事、司法が大事、そりゃそれでもちろん大事ですけれど。
手前で確認すべき大前提を蔑ろにしていいのか、立ち止まって考えてほしいところです。
コロナワクチンのときでも、似たような、科学を無視する話はありました。
司法や警察が学ばなければ、類似の不幸な事件は今後も続くのではないかと暗鬱な気持ちになります。
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