カテゴリー「医療・福祉」の593件の記事

2025/11/14

病院がコロナ補助金4億5400万円不正受給か_読売新聞

病院がコロナ補助金4億5400万円不正受給か_読売新聞

 

コロナ補助金4億5400万円不正受給か、元衆院議員が院長の病院捜索…名古屋地検特捜部

読売新聞 2025/11/01 07:25

https://www.yomiuri.co.jp/national/20251101-OYT1T50013/

 

「会計検査院が昨年11月に不正受給を指摘し、県が調査。県によると、同病院は2020~23年度、新型コロナウイルス対策の装置を導入したなどの名目で、少なくとも約4億5400万円を不正に受給していた。」

 

 なるほど、会計検査院が指摘して、県から調査入ったのですね。

 不正なのかミスなのかは不明ですが、問題はあるのかもしれないですか。

 

 で、こういう時に、会計検査院→都道府県という再確認指示がある点について。

 補助金受給する人たちは、頭に入れておくべきでしょうね。

 

 不正ではなくても、疑念持たれると確認されるということと。

 都道府県がOK出しても、会計検査院のチェックがまだ待っているということ。

 

 補助金は使えるものなら使えという人も少なくなりませんが。

 受給は厳格さを持っていることは、今一度認識してほしいところですね。

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2025/11/13

高齢者医療「窓口3割」拡大へ_時事ドットコム 

高齢者医療「窓口3割」拡大へ_時事ドットコム 

 

高齢者医療「窓口3割」拡大へ 現役世代、負担減らぬ可能性も―厚労省検討

時事通信 内政部2025年11月03日07時05分配信

https://www.jiji.com/jc/article?k=2025110200241&g=soc

 

「窓口負担を除いた75歳以上の医療費は通常、国や自治体の公費約5割、現役世代からの支援金約4割、高齢者の保険料約1割で賄われる。一方、3割負担の医療費には公費が投入されない分、現役世代からの支援金に頼っている。医療保険の運営側である健康保険組合連合会は「3割負担の対象者を単純に増やしただけでは、75歳以上の医療費を支える現役世代の負担がさらに重くなる」と指摘する。」

 

 どうしてこんなアンバランスな負担割合で制度設計したのか。

 それは、超高齢化社会の到来を見通せず、かつ、気がついた時点でも、制度設計に着手する勇気がなかったからですね。

 

 官僚に任せて、政治的解決を行うという機運が生じなかった。

 いや、皆、危機感を持つのが遅すぎるのが、日本の特色かもですが。

 

 しかし、この解決策が、

 

「そこで、健保連は3割負担の対象拡大は、公費負担導入とセットで行うよう提言している。健保連の試算では、現在3割を負担している人の医療費に、1~2割負担の人と同じように公費を導入すると年約5200億円が必要となる。実現には安定財源の確保が必要で、ハードルは高い。」

 

 ってことは、また増税言い出しかねないってことですか。

 どうして支出つまり使途制限という話にいかないのか。

 

 まだ危機感が足りないのでしょうね。

 もう身を削るしかないという気持ちがないからこうなる気がします。

 

 米国は政府活動に支障が出ているという報道もありました。

 なんか抜本対策を出せない、現在の、社会保障審議会の部会決定依存は、そろそろやめるべきだと言い出す政治家っていないのでしょうか。

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2025/09/12

東京都内の全病院電子カルテ導入前倒し目指す_読売新聞

東京都内の全病院電子カルテ導入前倒し目指す_読売新聞

 

東京都内の全病院、2027年度までに電子カルテ導入へ…前倒し目指し都が目標設定

読売新聞 2025/08/24 16:00

https://www.yomiuri.co.jp/medical/20250818-OYT1T50191/

 

「都は20年度に始めた導入費や更新費の補助制度について、今年度から利用対象を拡大し、一部の病院などで補助率を2分の1から4分の3に引き上げている。」

 

 更に、27年度導入率100%との目標達成に向けて。

 7月上旬に設置した「都医療DX推進協議会」で取り組み等検討すると。

 

 さて、病院の会計で待たされるのは、自動精算機を入れていないからですね。

 ところが、自動精算機って、設置の前提が必要なんだそうです。

 

 つまり、電子カルテをいれないと、自動精算機が導入できないと。

 

 いろんな意味で、電子カルテ導入は、待ったなしになりつつあるわけですが。

 今の厳しい医療機関に、それを求めるのは大変。

 

 今回の、東京都の取り組みが1つの契機になればな、というところですが。

 導入のハードル結構高いようなので、どうなるか。

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2025/09/01

「各部門をつなぐことは、縁の下の力持ちだからできる仕事」(河田みゆき氏)_産経新聞

「各部門をつなぐことは、縁の下の力持ちだからできる仕事」(河田みゆき氏)_産経新聞

 

病院支える縁の下の力持ち 岸和田徳洲会病院診療情報管理室長・河田みゆきさん

プロフェッショナル

産経新聞 2025/8/24 11:00 藤原 由梨 産経WEST ライフ

https://www.sankei.com/article/20250824-E4YVRCHMOVN3JGH7YG36FDJRQI/

 

 岸和田徳洲会病院診療情報管理室診療情報管理室長の河田みゆきさんへの取材記事。

 

 こういう裏方の事務の方への取材記事って、あまり見たことないので。

 貴重なんじゃないかな、とも。

 

「また、40代に入り、総務課看護対策係に異動すると、看護師不足の中、人材確保対策に力を入れた。「看護師がやめないよう、医師や同僚に直接言いにくい困りごとを事務方が聞き取り、必要なことを看護部長らに伝える。ただ聞いてほしいという看護師もいた」

 

採用の際も、看護師の紹介業者から連絡を受けると、キャリアシートを看護部長に見てもらい、面接日程の調整などを行う。面接に同席することもある。」

 

 なるほど、経営陣の理解・許可もあったのでしょうけれど。

 このあたりの取り組みは、離職率を減らすのに貢献しているのでしょうね。

 

 間に挟まれて大変なことも多い役割だと思いますが。

 そこをきちんとこなせるのは、すごいことですね。

 

「各部門をつなぐことは、縁の下の力持ちだからできる仕事です」

 

 素晴らしいですね。

 

 しかし、恐らく、医師や看護師からも信頼を受けているからできるのだろうな。

 

 間に入ることって、ストレスの元でもあります。

 言うは易しで、大変なんだと思いますが、少しでも見習いたいなぁ。

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2025/08/24

「のどをカミソリで切ったかのような激痛」(新型コロナ「ニンバス」)_産経新聞 

「のどをカミソリで切ったかのような激痛」(新型コロナ「ニンバス」)_産経新聞 

 

新型コロナ変異株「ニンバス」感染注意 のどをカミソリで切ったかのような激痛症状

産経新聞 2025/8/21 09:11 村上 智博 

https://www.sankei.com/article/20250821-GFPKNSR4Q5CRFDP3LHJTFMOQWA/ 

 

「新型コロナウイルスの感染が今夏、広がっている。コロナの原因ウイルスとして知られるオミクロン株からの変異株「ニンバス」が主因とされる。」

 

「この時期、気がかりなのが「ニンバス」だ。オミクロン株から派生した「子孫」の「NB.1.8.1株」を指す。「ニンバス」という言葉について調べると、ラテン語では「雨雲」を意味することが分かった。映画「ハリー・ポッター」の「ほうき」の名前にも出てくる。」

 

 へー。

 私は、超人ロックの「ニンバスと負の世界」 を思い出しましたけど。

 

超人ロック Classic 上 (上巻) (ヤングキングコミックス) コミック

聖 悠紀

https://www.amazon.co.jp/dp/4785965649

 

「医療関係者によると「普通の夏風邪の症状だと思ったら、途中から悪化し、まるでのどをカミソリで切ったかのような激痛症状が出る」のが特徴だ。」

 

 なるほど。

 盆休み前にコロナかかった人がいたので、今度、そういう特徴があったかどうか聞いてみようと思います。

 

 まぁ、いずれにせよ、人との接触ある空間はマスクあった方がいいんだろうな。

 

 マスク嫌がる人の気持ちもわかるので、強制はできませんが。

 咳する人いたら、流石にね。

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2025/08/23

糖尿病を患い、6年前からほとんど目も見えない状態(コージー冨田氏)_読売新聞 

糖尿病を患い、6年前からほとんど目も見えない状態(コージー冨田氏)_読売新聞 

 

医療・健康・介護のコラム

[コージー冨田さん](上)糖尿病でほとんど目が見えず…「恐ろしい病気とわかっていても目を背けていた」 発覚後に浴びるほど酒を

読売新聞 2025年8月17日 ウェルネスとーく

(聞き手・斎藤雄介、撮影・秋元和夫)

https://www.yomiuri.co.jp/yomidr/article/20250711-OYTET50001/

 

「――いつごろ、糖尿病とわかったんですか。

 26歳のころ、のどが渇いて、なんか変だなと思っていたんです。そのころ、太ももの内側が股ずれでちょっと 膿う んじゃったんですよ。それで病院に行ったんです。」

 

 26歳で糖尿病ってことは、相当の血糖値だろうなと思えば。

 やはり、「血糖値260ぐらい」はすごい。

 

 どうも急にビールを飲みだして、喉の渇きを潤すためにどんどんと。

 糖尿病もですが、痛風も出なかったのかと思ってしまいます。

 

 そして、糖尿病だと分かったのに、放置して、何もしなかった。

「自覚症状がなかった。体は痛くもかゆくもないんで。」ということで14年放置。

 

 結果、どうなったか。

 

「2007年ごろ、足の指が水ぶくれになって。つぶしたら出血して、ぱっと見、腐って見えたんですよ。もしかして、これ、壊死ではないかと。」

 

 結果、壊死ではないものの、糖尿の合併症である神経障害のせいだったと。

 

 靴下をはかずにホットカーペットで寝てやけどをしていたが。

 神経障害のせいでそれに気づかなかったのだと。

 

 いや、壊死じゃなくてよかったねですが、神経障害が発覚。

 ここで、インスリン注射するようになったと。

 

 実はインスリンを打つには、打つべきタイミングがあって。

 血糖値上がる前に打つと、下げすぎて体がおかしくなるのだと。

 

 これ、言われてなるほどなんですよね。

 

 数十年前、糖尿病の父が、血糖値下がりすぎになって。

 夜、救急車を呼んで病院につれていったことがあります。

 

 その時、血糖値下がりすぎで、どうなるかと心配したのですが。

 実は、インスリン打っていることが、夜間診療の医師に分かってなくて。

 

 家族と話をしたら、医師がすぐ対応して、事なきを得た。

 そんな事件があったのですけれど。

 

 今にして思えば、父は、インスリン注射のタイミングをミスしたのでしょうね。

 理由が、数十年ぶりに分かって、納得できました。

 

 ただ、当時の医師は、家族に言われるまで、糖尿病だとわからなかったと。

 今ならお薬手帳とかマイナンバーカードとかで違うのでしょうかねぇ。

 

 これ(上)で(下)はまだ読んでいませんが。

 恐らく糖尿病による失明の話が出てくるのでしょう。

 

 2年前に亡くなった父も、晩年失明して、本人も家族も大変でした。

 治療せず放置するとどうなるか、私は、反面教師が近くにいたことになります。

 

 導尿病の怖さ、もっと社会で理解されるといいなと。

 お医者さんの言うこと、ちゃんと聞きましょうね、みなさん。 

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2025/08/21

風呂に入りたくなくなる理由はスマホ見すぎとの意見_中国新聞 

風呂に入りたくなくなる理由はスマホ見すぎとの意見_中国新聞 

 

疲れてお風呂に入るのが面倒くさい「風呂キャンセル界隈」 SNSでトレンド入りしたネット用語の実態

2025/8/17(日) 10:30配信 中国新聞デジタル

https://news.yahoo.co.jp/articles/54754ecabb573fdeb8b7bcee0eb0d0a3da1d5446

 

 ちょっとびっくり。

 

背景には何があるのか―。おさだメンタルクリニック(中区)の長田昌士院長(66)は「多くの現代人の脳は、スマホの見過ぎで疲弊している」と指摘する。長田院長によると、長時間スマホを眺める行為は脳に過剰な情報処理を強いる。「スマホ依存」によって脳の疲労が慢性化すると、優先順位を判断する能力が鈍り、「さまざまな行程を伴う入浴を面倒に感じる状態に陥る」とみる。 

 

 風呂に限らず、いろいろ面倒になる理由だ、と言われるとわかるのですが。

 風呂に入りたくなくなる理由がスマホ見すぎだと言われると、うーん。

 

 どうなんでしょうね。

 まぁ、1つの意見として拝聴しておきましょうか。

 

 私の場合、眠くなると、入りたくなくなる、というのはあります。

 眠いので、寝る方を有線したいという単純な理由。

 

 シャワーにせよ、風呂にせよ、一時的に目を覚ます効果があるので。

 どうしても朝シャワーで済ませるというのが、多くなりがちですね。

 

 ただ、本当は、夜、早い時間帯にお風呂にゆっくり入って。

 就寝までにクールダウンするのが正しいんだろうなぁ。

 

 たまにはそういうのを目指してみますかね。

 

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2025/08/13

サイバー攻撃で被害を受けた病院が事業者と和解_産経新聞

サイバー攻撃で被害を受けた病院が事業者と和解_産経新聞

 

サイバー攻撃で電子カルテシステム障害の病院、事業者と10億円で和解成立 大阪

産経新聞 2025/8/8 20:04

https://www.sankei.com/article/20250808-ZR5DNVSSLJKAZA2PZUOF4FIE2E/

 

「同病院は4年10月、身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」によるサイバー攻撃を受け、システム障害が発生。医療行為に必要な電子カルテが使えなくなり、新規外来患者の受け入れや、手術などを停止した。数日後から診療や手術を徐々に再開したが、診療機能の完全復旧は翌年1月までかかった。」

 

 多分、似た状況の医療機関等が他にもありますよね。

 

「専門家らでつくる調査委員会の報告書によると、ウイルスは給食事業者のシステムから侵入。ウイルス対策が脆弱(ぜいじゃく)だったため、電子カルテシステムへも侵入を許した。これにより、病院側は約20億円の損害が生じたと訴え、給食システムを構築した事業者など3業者との間で負担割合の協議を続けていた。」

 

 システム構築した事業者の責任、確かに一定程度あるのでしょう。

 ただ、コストとの関係で、どの程度あるといえるのかは結構難しそう。

 

 システム開発時に、重視すると契約に謳い、コストに反映していればですが。

 そこらは、事件が起きるまで、重視されてなかった可能性もあるかもと。

 

 今回、訴訟判決でなく和解なので、そのあたりの詳細まではわかりませんね。

 下記、病院のアナウンスでも明確な記述はありませんでした。

 

情報セキュリティインシデント発生に伴う和解成立について

大阪急性期・総合医療センター 令和7年8月8日

https://www.gh.opho.jp/gh2025/wp-content/uploads/2025/08/info_20250808.pdf

 

 ただ、今後、このようなシステム構築には、セキュリティの項目が必須となり。

 その分の対策コストが、必ず、一定以上オンされることになるのでしょうね。

 

 また、今回の事案では、事業者が、10億円払えるという体力がありましたが。

 そのような体力のない中堅・中小のシステムベンダーはどうするのでしょうか。

 

 開発能力だけでなく、財務健全性まで見て契約するなんて、現実的にできるか。

 一定以上の案件は、大手以外、受けられなくなるのでしょうね。

 

 システム開発事業者には、なかなか厳しい時代なんじゃないかしら。

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2025/07/31

福山市 救急搬送受け入れ病院に補助金支給_NHK

福山市 救急搬送受け入れ病院に補助金支給_NHK

 

広島 福山市 救急搬送受け入れ病院に補助金支給 体制強化へ

NHK 2025年07月25日 11時12分

https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20250725/4000030442.html

 

「福山市は、日曜日や夜間の救急搬送に対応する医療機関の負担を減らそうと、県内で初めて1件あたり5000円を受け入れ先の病院に支給する独自の支援を始めました。」

 

「それに伴い搬送先が決まるまでに▽医療機関に受け入れを問い合わせる回数が4回以上あり、▽現場に30分以上滞在した「搬送困難事例」が去年は1206件に上り、5年前のおよそ3倍となっています。」

 

 実際、我が家の近所のおじいちゃんが救急車で運ばれる際に。

 搬送先が決まるまで、その場で30分以上止まっていました。

 

 眼の前の光景が信じられず、当時、マジかと思いましたが。

 しかし、既存受入可能先は、本当にどこも手一杯なのでしょう。

 

 で、今回の補助金支給は、1つの助けになる面は事実でしょう。

 

 ただ、「日曜日や夜間の救急搬送に対応する医療機関の負担を減らそう」というのは、それだけ読むと「?」ですが、

 

「市は当番病院以外のかかりつけ医や、専門性の高い医療機関にも患者を受け入れてもらうことで、医療機関の負担を軽減し、救急搬送の受け入れ体制を強化したいとしています。」

 

 ということで、受入先分担を目指す狙いってことですね。

 

 しかし、実際には、1件5000円で受入しましょうという新規は相当ハードル高いでしょうね。

 

 あるとすれば、救急をやろうと準備してきたところの背中を押す意味。

 それでも、やらないよりはいいんだろうな。

 

 市民・国立・共済以外で、救急受入可能なところは数えるくらい。

 地域医療に関しては、住民が現状を直視していかないと厳しいとしか言えないんですよね……。

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2025/07/29

「せん妄は誰にでも起きうる症状」_読売新聞

「せん妄は誰にでも起きうる症状」_読売新聞

 

手術後に幻覚、せん妄を知っていますか…女性患者に「胸なめられた」と訴えられ医師逮捕

読売新聞 2025/07/22 15:39 中村俊平 読者会員限定記事

https://www.yomiuri.co.jp/medical/20250722-OYT1T50103/

 

「手術を受けた人が麻酔から目覚める際に幻覚をみる「せん妄」について、その実態を周知したり、予防したりしようという動きが広がり始めている。きっかけの一つが、術後の女性患者へのわいせつ行為を疑われた外科医の逮捕だ。長い裁判を経て無罪が確定したが、専門家は「せん妄は誰にでも起きうる症状。社会全体で理解を深める必要がある」と訴える。」

 

 私の場合、父の手術時に、手術前に、医師から「せん妄が起こることがあります」と伝えられており。

 現実に、その夜、せん妄が起きて、母と病院に駆けつけた、ということがありました。

 

 つまり、せん妄って、普通に起き得ることなのです。

 実際、

 

「幻覚に基づくトラブルは国内外で多く報告されており、患者が性行為を強いられたように錯覚したケースのほか、病室に閉じ込められる幻覚を見た例もある。」

 

 このような話もあるわけですね。

 ところが、この事件、裁判では以下の経緯をたどります。

 

「裁判では麻酔科医や精神科医が証人出廷し、麻酔薬が多かったことなどから「せん妄に陥りやすい状態にあった」と証言した。東京地裁は19年、「幻覚の可能性がある」と無罪としたが、東京高裁は20年、「被害を訴える女性の証言は迫真性が高い」と逆転有罪に。最高裁が22年に審理を差し戻した後、同高裁が今年3月に無罪判決を出した。検察側は上告せず、逮捕から8年半を経て確定した。」

 

 被害を訴える人がいれば、それを無視できない、という意見はわかります。

 

 しかし、「せん妄は誰にでも起きうる症状」を前提にしないで。

 警察や司法が動いた結果がこれでしょう。

 

 医学的知見を無視して、警察や司法が先走ることができてしまう現状。

 ただ、この分野については勝手な判断は絶対にダメという領域があるのではないかと。

 

 個別判断では間違いが生じるとしても、我々の社会は、エビデンスを基礎にした科学と生きていく。

 そのような価値判断をしてきたのではないか、というのが私の主張です。

 

 科学を二の次にして、自分たちの「常識」で判断したのが、中世の魔女狩りであるならば。

 そのような悲劇を再度繰り返そうとするのか、という疑念があります。

 

 法律が大事、司法が大事、そりゃそれでもちろん大事ですけれど。

 手前で確認すべき大前提を蔑ろにしていいのか、立ち止まって考えてほしいところです。

 

 コロナワクチンのときでも、似たような、科学を無視する話はありました。

 司法や警察が学ばなければ、類似の不幸な事件は今後も続くのではないかと暗鬱な気持ちになります。

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