「死んでから他人に迷惑は…」墓じまいし別の墓や納骨堂に移す「改葬」10年で1・5倍_読売新聞
「死んでから他人に迷惑は…」墓じまいし別の墓や納骨堂に移す「改葬」10年で1・5倍
読売新聞 2023/10/10 09:49
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231010-OYT1T50002/
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「地元との縁は自分が死ぬまでになってしまうが、これなら将来も安心かな」。彼岸前の9月中旬、遠軽町に住む契約社員の男性(69)は父親の遺骨を町営墓地から約200キロ離れた三笠市の民間霊園「北海道中央霊園」に移した。
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同霊園では、全国でも珍しい無料の「送骨サービス」に注文が相次いでいる。14年に始めた取り組みで、遺骨を粘着テープなどで 梱包こんぽう し段ボールに入れて郵送。利用者の多くは遠方のため来られない高齢の遺族で、職員が複数の遺骨を一緒に埋葬する「合葬墓」などへの納骨まで行う。
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古里に帰って墓参りをする風習も過渡期を迎えている。
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だが、きょうだい4人の家族は今、誰も町内に住んでいない。長男である男性は車で往復5時間かけて通い続けてきたが、「2人の娘や孫の代に負担をかけられない」と札幌近郊の民間霊園で永代供養すると決めた。古里で最後となる墓参りを終え、男性は「さみしさはあるが、先祖も許してくれるだろう」とほっとした様子で話した。
高齢化が進み、多くの人が亡くなる「多死社会」の到来で、人々の暮らしは変化を迫られている。
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墓地行政に詳しい北海道大の上田裕文准教授(造園学)は「先祖に対して失礼と考える人がいるが、むしろ自分の代で責任を持とうとする 真摯しんし な行為で、その逆が無縁墓として表れる。生前に親らとコミュニケーションをとり、墓のあり方について考える人が増えてほしい」と話している。
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今年、身内でいろいろあって、まさにこのあたりの問題を考える機会が。
ただ、敢えて言えば、お寺側も考えていかないといけない時期なんだろうなと。
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