カテゴリー「時代小説」の16件の記事

2024/02/09

三度がさ「紋次郎」と限らない 珍味メーカーの著作権侵害認めず_時事通信

三度がさ「紋次郎」と限らない 珍味メーカーの著作権侵害認めず_時事通信

三度がさ「紋次郎」と限らない 珍味メーカーの著作権侵害認めず―笹沢左保氏の遺族ら敗訴・東京地裁
時事通信 2024年02月04日20時32分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024020400097&g=soc

「訴えたのは、テレビドラマや映画にもなった時代小説「木枯し紋次郎」シリーズで知られる笹沢左保氏の遺族ら。」

 笹沢左保さんって、「木枯し紋次郎」の作者だったのですか。
 全然知りませんでした。

 テレビドラマの原作で名前をよく見ていたので。
 ミステリ作家のイメージしかなかったです。

「昨年12月の東京地裁判決は、三度がさや道中かっぱなどは江戸時代のありふれた姿で「創作的表現」に該当せず、著作権法では保護されないとした。紋次郎いかは商標登録して長年信用を得ており、作品と混同される恐れも認められないとして遺族側の請求を退けた。」

 控訴されているようなので、結論はどうなるかですが。

「一十珍海堂側の代理人弁護士は取材に対し、(略)。イラストなどは商標登録しており「50年間何事もなかったのに突然の請求に驚いた」とした上で、遺族への配慮からイラストは削除したとしている。」

 こういう不意打ちが生じ得るのが、著作権の恐ろしさでしょうか。

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2019/01/05

資産運用報告書類などの金融機関による棚卸し

資産運用報告書類などの金融機関による棚卸し

 近代セールス2019年1月15日号より。

○厚子のリテール営業プラスワンテクニック
 Take7 お客様の資産の「棚卸し」をサポートできていますか?
  原作:美山薫
  画:小川こうじ

 富裕層高齢者の自宅には、金融資産の報告書類が山積みで。
 管理されていない状況というのは、確かにあるある。

 そこで、資産の棚卸を進めて、その際に、各種書類も整理と。
 まずは資産に関する資料と一般資料とを区別して。

 資産に関する資料は、最新のものを残して古いものを分けて。
 始末できるようにしておくと。

 これを金融機関がやることで、他行の金融資産の状況も把握。
 全体的なポートフォリオの見直しに繋がるだろうと。

 ま、要するに、保険契約の見直しという話と同じですね。
 ただ、結構、手間暇掛かる話ですし、信頼関係も必要。

 そして、ある時期に手を付けたとしても、その後放置のリスクもある。
 確かに意味はあると思いますが、実はなかなか難しい部分もあります。

 ただ、確かに、この手の整理業務を外注できるサービスというのは。
 あっても良さそうな気がしますね。

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2018/07/04

芽吹長屋仕合せ帖 それぞれの刻

芽吹長屋仕合せ帖 それぞれの刻

 小説新潮2018年7月号より。

□芽吹長屋仕合せ帖
 それぞれの刻(とき)
 志川節子

 Uさんから、小説新潮7月号に新作登場と伺う。
 ところが、本屋になかなかない。

 ようやく1冊見つけたが、ぶっといので。
 なかなか本屋が置きたがらないのかも。

 それはさておき。

 おえんが世話した戸倉佳史郎とお俊との祝言が終わり。
 針の稽古仲間である鈴代から、同じ仲間の千恵の名を聞く。

 訪ねてみると、夫と喧嘩して、夫が出て行ったところだった。
 探してみるという話になって、手を尽くした結果。

 なんと、その夫というのは、過日、芽吹長屋に引っ越していた。
 それを機に、鈴代が、松井屋のお常の面倒をみてくれることに。

 今まで面倒を見ていたおたねの縁談がこれで進めやすくなり。
 いろいろ収まってやれやれと思いきや。

 最後で、また、鈴代の夫が失踪してしまうという話に。
 え、というところで、「了」の文字が。

 次に続くのでしょうね、これは。

 ヒントは、事情を聞いた時の鈴代の夫の腕組みっぽいですから。
 おえんにも、何か新たな展開が待っているということか。

 うーん、続き、早く読ませて下さいませ、志川先生……。

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2018/04/08

薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと

 花街で薬師をやっていた主人公が、後宮の女官狩りに遭い。
 その後各種の事件に巻き込まれていく設定なのですが。

 いや、面白いです。
 マンガも2バージョンあって、どちらも読む価値あり。


薬屋のひとりごと
原作:日向夏(ヒーロー文庫/主婦の友社)
作画:ねこクラゲ
構成:七緒一綺
キャラクター原案:しのとうこ


薬屋のひとりごと
原作:日向夏
倉田三ノ路

 更に、原作小説がネット公開されているのですが。
 ヤバい、とまりません。


薬屋のひとりごと[小説]

 うう、眠れない……。

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2018/01/25

鬼平犯科帳 エンディング曲

鬼平犯科帳 エンディング曲

 誰なんでしょうね。
 鬼平犯科帳のエンディングにこの曲を使おうと考えたのは。

ジプシーキングス:鬼平犯科帳エンディング~full version

Gypsy Kings - Inspiration

 この取り合わせの素晴らしさ。
 本当に凄いなと、いつも思います。

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2017/11/03

煌(きらり)[志川節子]

煌(きらり)[志川節子]

 志川さんの新刊が出た。
 徳間書店からでした。

煌 志川節子/著 (徳間書店)

 実は最初Kindle版を買って、読み始めたのですが。

煌(きらり) Kindle版

 その後、紙の本を手にすると、なんと綺麗な本なのかと。

煌(きらり)amazon

 Kindleって便利ですが、紙の本の情緒とは違いますね。
 ということで、紙の本になると、一気に読んでしまった。

 さて、今回は、花火をテーマにした連作。
 それぞれ時代が違うので、登場人物のリレーはなし。

舞台も、吉田(豊橋)、市川大門(山梨県甲府盆地近辺)、長崎、江戸、長岡、そして最後にまた、吉田に戻ってくる。

 飯盛り女とその息子、紙商人と職人そしてその姉、丸山遊女と蘭人、盲人になった細工職人の娘と父親、長岡遊女と新潟遊女、旅籠家と医者。

 彼らの愛・恋・友情などの人間関係、想いが、あるときは淡々と。
 そしてあるときは、切々と描かれていく。

 そして、今回の作品の感想ですが。
 特に、行間に込められた余韻を重視している気がしました。

 人によっては、そっけないと感じないかと思うほど。
 でも、読んでいくと、じんわり伝わる感じで心地よい。

 個人的には、おりよちゃんの話がすきですね。
 うん。

 いろんな絶望的な中でも、心に残る光がある。
 それが、煌というタイトルに「きらり」と打たせた理由なのかな。

 いや、私の勝手な考えですけれど。

 是非、この美本を手にとってみて欲しいなと思います。

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2016/11/29

吉右衛門さん、鬼平を語る 「人間性、大事に演じた」

吉右衛門さん、鬼平を語る 「人間性、大事に演じた」

 さいとうたかを版も、もうじき終わるのですかね。
 鬼平ファンは、これからどうするのかしら。


吉右衛門さん、鬼平を語る 「人間性、大事に演じた」
聞き手・山根由起子、滝沢文那
2016年11月25日15時16分

 1989年から「鬼平犯科帳」で、鬼平こと長谷川平蔵を演じてきた中村吉右衛門さん。12月2、3日に放送される「鬼平犯科帳 THE FINAL」(フジ系、いずれも夜9時)でシリーズは惜しまれつつ終了します。

 (略)

http://www.asahi.com/articles/ASJCP0GJ5JCNUCVL017.html?iref=comtop_list_cul_n03

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2015/08/28

「花鳥茶屋せせらぎ」(志川節子)発刊

「花鳥茶屋せせらぎ」(志川節子)発刊


「花鳥茶屋せせらぎ」
 志川節子
 祥伝社 平成27年9月10日初版第1刷発行

 「小説NON」の連載が、ついに単行本になったのですね。
 本屋では、「小説NON」が、なかなか見つからず。

 飛ばし飛ばしで、途中までしか読めてなかったので。
 通して読めるのは、とても嬉しい。

 手にとって見て。
 表紙の美しさが、まさにこの本を象徴している。

 舞台は、花鳥茶屋。
 珍しい鳥獣を見世物とした茶屋で、江戸時代に繁盛したらしい。

 この茶屋の周辺に集う若者達の、青春群像とでも言うべきか。
 登場人物たちは、悩みつつも、皆まっすぐな気持ちを持っている。

 それでも、彼らが浮いた感じにならないのは。
 その悩みが、現実に読者が共有できる気持ちだからなのでしょう。

 志川さんの筆も、まさに、せせらぎのように、流れていったのでは。
 そんな気持ちで読んでいける作品でした。

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2015/03/20

榎本武揚(下)伊藤潤

榎本武揚(下)伊藤潤

 産経新聞2015年3月19日木曜日版より。

○敗者列伝
 榎本武揚(下)伊藤潤
 わが身を救った高い学識

 中学生の頃、不思議だったのが榎本武揚。
 五稜郭で最後まで抵抗したのに、その後新政府の要人として活躍する。

 当時いろんな本を見ても、何も分からなかった。
 社会の先生に聞いても、分からなかった。

 伊藤氏によれば、幕藩体制存続に拘ってなかったのだと。
 旧幕臣と家族の生活困窮対策を求めていた結果だと。

 当初から屯田兵構想を嘆願していたが、ダメだった。
 その結果、蝦夷共和国を作って、五稜郭での最後の戦いに至る。

 どうも、国際法上の国家として認めさせようとしたらしい。
 ただ、当時の蝦夷地の資源を過大評価していたことが、負けに繋がったと。

 で、負けた後、死刑を覚悟したらしいのだが。
 なんと、直接の敵だった黒田清隆が助命に奔走したのだという。

 その後、明治政府は志士上がりばかりで、ダメダメだったので。
 榎本の知識や技術が新国家建設に必要とされたのだと。

 なるほどです。
 当時、国際法上の国家にしようとか、ロシア南下を危惧できる見識はすごい。

 ようやく長年の謎が解けた。
 榎本は、幕府への忠誠から戦ったわけではなかったのだ。

 当時既にロシア南下を気にして、屯田兵構想を持っていた。
 旧幕臣の食い扶持を確保するにも、それしかないと。

 最初から、幕府が彼をもっと重用していれば。
 その後の歴史がどうなったのか、少し考えてしまう。

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2014/05/21

「結び屋おえん 糸を手繰れば」志川節子

「結び屋おえん 糸を手繰れば」志川節子

結び屋おえん 糸を手繰れば
志川節子/著 新潮社
発売日: 2014/05/22

http://www.shinchosha.co.jp/book/335671/

 待望の志川作品。
 新潮社で書き下ろし。

 なんというか、本の佇まいが、良い本なんですよね。
 持った時の紙の手触りも、いい雰囲気で。

 表紙のイラストもしっくり来る。
 淡い雰囲気と女性の目線がなんというか。

 例によって、テーマに沿った連作ですが、主人公は、おえん固定。
 誤解から離縁された女性が、縁の中で、縁結びを職とすることになる。

 そして、他人の縁を繋ぐ中で、おえんが自分自身の立ち位置を見いだしていく。
 夫、息子、姑、実家、まさに現在の家族の悩みに繋がっているのですね。

 この作品は、この先を書くこともできるし。
 あるいは、書かずにこのままで終わることもできる。

 そんな書き方になっている。

 もし書くとすれば。
 おえんの哀しみの奥底にある「喪失」への答えが書かれるのだろう。

 この場合「喪失」の意味は1つではない。
 そして、回復できる喪失もあれば、回復できない喪失もある。

 回復できない喪失に、おえんをどう向き合わせるのか。
 そして、そこでどのような癒やしを与えるのか。

 続編がでるのであれば、期待したい。

 で、本編そのものも、当然、堪能させて頂きました。
 なんてたって、夜中に読み続けてしまって、今眠いんだもの。

 なお、小説NONの5月22日発売号でも掲載されているらしい。
 本屋へGOですな。

結び屋おえん 糸を手繰れば(amazon)

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