カテゴリー「公益法人」の47件の記事

2023/01/04

「請求人の主張は一部を除き妥当でなく」って逆じゃないの

「請求人の主張は一部を除き妥当でなく」って逆じゃないの

 話題の東京都監査委員の報告とそのプレスリリースですが。


5 結 論

 以上のとおり、本件精算には不当な点が認められ、その限りで本件請求には理由があるから、以下のとおり、法第242条第5項に基づき、次に掲げる措置を講じることを勧告する。

 (略)

東京都若年被害女性等支援事業について当該事業の受託者の会計報告に不正があるとして、当該報告について監査を求める住民監査請求監査結果
東京都監査委員 伊 藤 ゆ う
同 伊 藤 こういち
同 茂 垣 之 雄
同 岩 田 喜美枝
同 松 本 正一郎
https://www.kansa.metro.tokyo.lg.jp/PDF/08jumin/4jumin/4jumin5.pdf#page=26


 この報告書結論が、どうして下記判断要旨になるのか。


○判断要旨

 監査対象局からの説明聴取及び関係帳簿の調査、関係人調査を行ったところ、請求人の主張は一部を除き妥当でなく、また、本事業の委託契約の委託料の精算に当たり計算の基礎とした実績額(総額)は、委託料の上限額を超えている状況は確認したものの、その精算の内容において①委託事業の経費として計上するに当たり不適切な点があるもの、②委託事業の経費として計上するに当たり妥当性が疑われるものが認められ、委託料の精算は妥当性を欠くものと言わざるを得ない。従って、本件精算には不当な点が認められ、その限りで請求人の主張には理由がある。

東京都若年被害女性等支援事業について当該事業の受託者の会計報告に不正があるとして、当該報告について監査を求める住民監査請求の監査結果について
令和5年1月4日監査事務局
https://www.kansa.metro.tokyo.lg.jp/PDF/17press/press050104juminkansa.pdf


 「請求人の主張は一部を除き妥当でなく」って日本語変ですね。
 「請求人の主張は一部を除き不当でなく」でしょう。

 で、時事通信も出ちゃったのですね。

委託事業で不適切経費 若年女性の支援巡り―東京都監査委員
時事通信 2023年01月04日17時55分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023010400910&g=pol

 どうなるのか、もう目が離せません。

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2022/12/15

臓器売買仲介疑惑のNPO、所管の都は発覚後も立ち入り検査せず…議会答弁「情報は収集」_読売新聞

臓器売買仲介疑惑のNPO、所管の都は発覚後も立ち入り検査せず…議会答弁「情報は収集」_読売新聞

臓器売買仲介疑惑のNPO、所管の都は発覚後も立ち入り検査せず…議会答弁「情報は収集」
読売新聞 2022/12/09 06:49
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221209-OYT1T50047/

 東京都のチェックに疑念がある、というのは誰しも思うことですが。
 それ以前の問題として、皆持つべき認識は、「NPO法人は胡散臭い」です。

 もちろん、真っ当なNPOもあるでしょう。
 しかし、そうじゃないNPOがウジャウジャあるはずです。

 「簡単に作れる割に、公的なイメージがある」

 恐らく、NPOを選択した理由には、それが多々でしょう。
 運営、あるいは運営のチェックはザルであることがほとんど。

 私からすれば、「まともな活動する気ならNPO法人は選択ミス」です。
 母集団がおかしい以上、まともな団体があっても、どうしようもない。

「同時期にキルギスに渡り手術を受けなかった神奈川県の男性(53)と、昨年4月に東欧・ブルガリアで腎移植を受けた男性も、「NPO法人なら信頼できると思った」と口をそろえた。」

 これが間違いです。
 NPO法人は、むしろ信頼できないと考えた方が良い。

 もっと言えば、記事では、認定NPOと無印のNPOとの区別も触れていない。
 意図的なのかもしれませんが、この話をするのなら、本来必須なのでは。

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2022/11/27

首相、自主的な寄付「規制困難」…本人が「困惑していない」主張なら家族の請求も困難_読売新聞

首相、自主的な寄付「規制困難」…本人が「困惑していない」主張なら家族の請求も困難_読売新聞

首相、自主的な寄付「規制困難」…本人が「困惑していない」主張なら家族の請求も困難
読売新聞 2022/11/26 06:56
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20221126-OYT1T50088/

 そりゃ、信教の自由を現状のまま肯定するのなら。
 限界があるのは当然ですね。

「政府案は、霊感商法の手法などを使った寄付勧誘を禁止し、これに違反する勧誘を受けて「困惑して」寄付した人は、寄付を取り消し、宗教法人などに寄付金の返還を請求できるようにするものだ。寄付者本人が取り消し権を持っているのに行使しない場合で、寄付者の家族が本人に対する養育費などの支払い請求権を持っていれば、家族が本人に代わって取り消し権を行使できるのが債権者代位権の制度だ。新法では、家族が将来受け取れる養育費なども請求できるように民法の特例を設ける。」

 やりやすくはなる、のでしょうか。
 実効性がどの程度あるのか、現状ではまだ見えませんが。

「立憲民主党の長妻政調会長は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に関し、「マインドコントロール下で困惑しないで進んでする寄付が繰り返されている」と述べ、困惑しないで寄付した場合も取り消し対象とするよう求めた。」

 あー、長妻発言ですか。
 無視でいいですね。

「河野消費者相は、マインドコントロールを定義して規制するのは難しいとの考えを改めて示した。」

 そりゃそうでしょう。

「政府は、寄付勧誘を受ける人が適切な判断力を失わないよう法人・団体に配慮を求める規定なども盛り込むことで、寄付する人を保護したい考えだ。」

 これまでは、寄附を行う人の善意、篤志を重視した社会だったわけですが。
 寄附者を明示あるいは必要に応じて特定する仕組みが必要な時代、そんな気がします。

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2022/11/06

ハロウィーンコスプレに赤十字マークはだめ_ねとらぼ

ハロウィーンコスプレに赤十字マークはだめ_ねとらぼ

ハロウィーンコスプレに赤十字マークはだめ 勝手に使用すると法律違反に、日本赤十字が注意喚起 ご注意を。
ねとらぼ 2022年10月30日 15時54分 公開 [コンタケ,ねとらぼ]
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2210/30/news058.html

 韓国の事故でこの話ぶっ飛びましたけど。
 急に話題になりました。

 本当に法律があるのですね。


昭和二十二年法律第百五十九号(赤十字の標章及び名称等の使用の制限に関する法律)

第一条

 白地に赤十字、赤新月若しくは赤のライオン及び太陽の標章若しくは赤十字、ジュネーブ十字、赤新月若しくは赤のライオン及び太陽の名称又はこれらに類似する記章若しくは名称は、みだりにこれを用いてはならない。

第二条

 日本赤十字社は、前条の規定にかかわらず、白地に赤十字の標章及び赤十字の名称を用いることができる。

第三条

 傷者又は病者の無料看護に専ら充てられる救護の場所を表示するために、白地に赤十字、赤新月又は赤のライオン及び太陽の標章を用いようとする者は、日本赤十字社の許可を受けてこれを用いることができる。

第四条

 第一条の規定に違反した者は、六月以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。



 「これらに類似する記章」だから、誤認させるようなものはダメと。
 なるほど。

 ただ、なんで急に今頃になって言い出したんだろう。

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2022/03/08

川勝知事名で供花 公選法抵触の可能性 静岡県スポーツ協会_産経新聞

川勝知事名で供花 公選法抵触の可能性 静岡県スポーツ協会_産経新聞

川勝知事名で供花 公選法抵触の可能性 静岡県スポーツ協会
産経新聞 2022/3/7 19:52
https://www.sankei.com/article/20220307-GIRNW3P3SVOHNI7FCX2KC5TEUY/

 静岡県スポーツ協会会長って、多分県知事の充て職ですよね。
 それなのに、名前出したら公職選挙法違反って……。

 私、この方好きじゃない、というか嫌いな部類ですが。
 それでも、これで公職選挙法違反というのは、違和感あります。

 法律の方がおかしいのか、運用が趣旨に合ってないのか。
 そもそも充て職という仕組みがおかしいの方ですかね。

 まぁ、「名前を書かないのはイロハのイだ。マニュアルがあるにもかかわらずミスが出た」
 だそうですから、当事者は遵守当然と思っているのならいいのかもですが。

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2021/05/20

全日本私立幼稚園連合会 関連団体で不適正出入金も監査見逃す_NHK

全日本私立幼稚園連合会 関連団体で不適正出入金も監査見逃す_NHK

全日本私立幼稚園連合会 関連団体で不適正出入金も監査見逃す
NHK 2021年5月15日 19時16分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210515/k10013033041000.html

 形だけの監事を引き受けている資格者って、結構世の中多いと思いますが。
 こういう事件あると、シャレですみませんよね。

「「全日本私立幼稚園連合会」で、およそ4億円の資金が使途不明になっている問題。関連団体の公益財団法人でも、1億4000万円の資産の不適正な出入金が繰り返されていたにもかかわらず、2年度にわたって監査で見逃し、事実と異なる内容の報告書を内閣府に提出していたことが新たに分かりました。公益財団法人は、組織の立て直しを図る必要があるとして、みずから内閣府に公益認定の取り消しを申請したということです。」

「しかし、平成30年度と令和元年度の会計監査の際には、担当した監事の弁護士らが銀行口座の通帳や残高証明などを確認しないまま、不適正な出入金を見逃し「定款に違反する重大な事実は認められない」などとする事実と異なる内容の監査報告書や収支決算書などを内閣府に提出していたということです。」

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2020/11/18

サーバ管理会社が契約更新ミス 「ふくいナビ」全データがクラウドから消失、復旧不能に_ITmedia

サーバ管理会社が契約更新ミス 「ふくいナビ」全データがクラウドから消失、復旧不能に_ITmedia

サーバ管理会社が契約更新ミス 「ふくいナビ」全データがクラウドから消失、復旧不能に
ITmedia 2020年11月09日 10時42分 公開
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2011/09/news064.html

 これは怖い。
 
 公益財団法人ふくい産業支援センターは、福井県の産業支援団体。
 運営するポータルサイトの全データが喪失というのは、凄すぎる。

 サーバ管理会社であるNECキャピタルソリューションの社内手続きミス。
 しかも、データの復旧も不可能という恐ろしさ。

 クラウドサーバのレンタル契約の更新がなされていたのに。
 NECキャピタルソリューション側で、社内手続ミスで契約終了と誤信。

 それに基づいて、全データを削除したのだという。
 コンテンツだけでなく、メルマガ配信先情報なども全て消失だと。

 損害賠償など、どのような決着になるのか、恐ろしい。

 で、データは持ちすぎても駄目なのですが。
 削除が早いと、このような話があるので悩ましい。

 システム運営会社、運営者にはまさに他山の石事例でしょうね。

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2020/06/14

神社本庁激震!“こんぴらさん”が離脱、「本庁は天皇陛下に不敬極まる」(ダイヤモンド編集部)

神社本庁激震!“こんぴらさん”が離脱、「本庁は天皇陛下に不敬極まる」(ダイヤモンド編集部)

神社本庁激震!“こんぴらさん”が離脱、「本庁は天皇陛下に不敬極まる」
ダイヤモンド編集部 宮原啓彰:記者
経済・政治 ダイヤモンドSCOOP
2020.6.12 17:30

 これはすごい。
 しかし、そもそも、神社本庁ってなんだと思いきや。

「神社本庁は伊勢の神宮を本宗と仰ぎ、全国8万社の神社を包括する組織として昭和21年に設立されました。」(神社本庁)

 ふーん、そういう組織があるんですね。
 これが近年、各地で批判され、脱退が相次いでいると。

 ま、日本人にとって宗教は、お墓とお葬式だけの存在になりましたし。
 それすらも忌避する世代が登場しつつある現代では、もう滅びるしかないのかも。

 

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2020/03/26

アメリカ民主党の崩壊2001-2020(渡辺惣樹)

アメリカ民主党の崩壊2001-2020(渡辺惣樹)

アメリカ民主党の崩壊2001-20201(渡辺惣樹)(Amazon Kindle)
PHP研究所 2019/12/23

 いろいろと、モヤモヤを払拭してくれる本でした。
 この書籍の視点を持っているかどうかで、今後の見方が大きく変わる類の本です。

 まず、共和党と民主党という二大政党の色分けについて。
 実は、支援母体は共通してネオコンだったというのが1つ。

 何より、ネオコンの本質は、介入主義であると。
 元々のアメリカは非介入原則だというのは歴史でも習う知識ですが。

 近年のアメリカは、ネオコンにより介入主義が支配的になっており。
 そのためには、嘘で国民を騙すことも当然になっていたのだという。

 フセインやカダフィーに対する見方というのは、うーんでした。
 自身、独裁者=悪という色にいつの間にか染められていたのは否めません。

 もちろん、彼らが絶対正義だとかいう話ではないのですが。
 彼らを殺すために、イスラム過激派を支援していたとなると、もうね。

 そのために、NGOを多用していたというのもなるほど。
 かつてはCIAがやっていたことを彼らにやらせたのだと。

 そして、クリントン財団がいかに薄汚れた存在だったか。
 というか、嘘をつき続けたヒラリーがどれほど恐ろしい存在だったのか。

 日本ではメール漏洩問題なども全く詳細が語られることなく。
 いつも違和感を感じていたので、ようやく腑に落ちた感じです。

 現在、民主党の大統領候補選挙でトップのバイデンがこの手法を真似て。
 同じようなことをやってきたことも記述されています。

 では、彼ら政治家だけが酷かったのか。
 いや違いますね。

 違法行為に目をつむっていた、いや助長していた既存マスメディアたち。
 彼らのおぞましさもまた手を緩めることなく書き出しています。

 ヒラリーの機密漏洩疑惑について、極力報じない。
 討論会でも、争点から外してしまう司会。

 トランプを貶めるため、ヒラリーの悪事が露呈しないためなら。
 本当になんでもあり、というのを手伝っていた。

 それにしても、司法省・FBIまでが、というのは絶句です。
 あまりにもおぞましい姿が、淡々と語られます。

 それらのことが、各種文献等を引きながら、提示される。
 よくある単なる思い込みや伝聞による記述ではない。

 おまけで、地球温暖化の嘘の話も出てきますが。
 まぁ、それはさておいて。

 この本を100%信じてよいのか。
 それは現時点でまだ断言できません。

 しかし、今まで不審に思っていたことは、ほぼ解決されました。
 アメリカでも、もはやマスコミは死んでいるのですね。

 SNSがなければ、どれだけ情報操作が行われてしまうのか。
 テレビがどれだけの嘘を流しているのか。

 本書をもって、米社会の構造を把握するためのネオバイブルと言ってよいでしょう。
 それだけの価値がある本です。

 そして、この本を読んで、日本もまた状況は同じなのだなと感じました。
 いや、新型コロナウイルス報道で、それを痛感する人が少なくないでしょう。

 今、絶対に読んでおかなければならない本であるのは間違いないかと。
 お勧めです。

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2019/03/16

文科省ってやっぱり○○だった(会計士協会森相談役の回顧録より)

文科省ってやっぱり○○だった(会計士協会森相談役の回顧録より)

 会計・監査ジャーナル 2018年7月号より。

○公認会計士制度70周年特別企画 日本公認会計士協会歴代会長に聞く!!<第1回>森公高相談役

 元会長だった、森相談役のお話を伺うという話ですが。
 なかなか強烈な話が出てきます。

 2001年頃、破綻寸前の学校法人が出てきて、救済合併が議論され。
 その会計処理を検討する段階で、問題が生じたのだと。

 学校法人の計算書類には、基本金という項目があって。
 企業の資本金とは違いますが、一定の制約を生じる規模指標である点は同じと言って良いかもしれません。

 当時、学校法人の合併時は、基本金は全額承継するしかなかったと。
 それでは、吸収側の経営を阻害しますから、受け手が出るわきゃない。

 ところが、学校法人は毀損した基本金をそのまま承継させられる。
 学校法人では、なぜ、このような仕組になっているのかと。

 森氏は、文部科学省の担当部局と折衝したというのですね。

 ちなみに、普通、破綻懸念企業を買収する場合、資本金の承継はしない。
 その点も、文科省の役人に言ったようです。

 これは、株主責任をとらせて、リフレッシュスタートするからですね。
 学校法人の話とはちと違いますが、ご破算にせよは同じってことか。

 で、文科省の役人はなんと言ったか。

 なんと、「学校法人はそういうものではない。国の教育というのは、拡大することがあっても縮小するということはあり得ない」と言われたと。

 私立学校で基本金が減るのは、教育の規模が縮小することで。
 それはあり得ないというのが、文科省の立場だと。

 森相談役は「衝撃的だった」と言ってますけど。
 「○○ちゃうか?」が本心だったのではないでしょうか。

 うん、やっぱり、文科省って○○だったんですね。
 勝手にハードル上げられて、誰も救済合併引受けるわけない。

 森相談役は、その後何度も文科省に出向いて、無理だと説明。
 最終的に、基本金を減額することが可能になったのだと。

 会計を知らない、という話ではなくて。
 ビジネス・経営を余りにも知らなさすぎですね。

 抜本的な改革しないと、ダメなんじゃないかしら。

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