「言った」「言ってない」(特別調査委員会による調査報告書公表および映像化指針策定のお知らせ)_小学館
「言った」「言ってない」(特別調査委員会による調査報告書公表および映像化指針策定のお知らせ)_小学館
特別調査委員会による調査報告書公表および映像化指針策定のお知らせ
小学館 2024.6.3
https://www.shogakukan.co.jp/news/476401
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(エ)社員 A と社員 B は、3 月 9 日、小学館において日本テレビ社員 X 氏と日本テレビ社員 Y 氏と面談した。面談の目的は日本テレビからの挨拶であったが、社員 A は、芦原氏が自分の作品を大切にする方であり、作品の世界観を守るために細かな指示をする所謂「難しい作家」であるから、原作に忠実で原作を大事にする脚本家でないと難しいと伝えた。対して日本テレビ社員Y 氏は、原作が大好きで、すごく面白いからドラマ化したいと述べ、当然、原作に忠実にするとのことであった。なお本委員会からの質問に対して、日本テレビ社員 Y 氏は、「『原作を大事にして欲しい』という趣旨はお聞きしましたが、脚本家はどういった方がいいという話までは出ていなかったと記憶しています」「 『当然、原作に忠実にする』という発言はしておりません」と回答している(特別調査委員会からの質問(以下「本委員会質問」)に対する回答)。
PDF1 報告書
https://doc.shogakukan.co.jp/20240603a.pdf#page=17
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実際の会話は、今となっては真偽不明。
ただ、意図的かどうかは別にして、作者の意図は理解されない形で受け止められた。
今後、このあたりの意思確認は、明確化された書面で、罰則を伴う形で契約化。
というのが、マストの話になってくるのではないだろかとも。
まぁ、何よりも、小学館が忖度・尊重すべきは、作家の意向であって。
メディアミックス展開先ではない、ということははっきりさせるべきですが。
あと、この報告書で気になるのは。
「本事案では、公正な機関が調整する前の段階として、原作者の意見が、摩擦を回避できる程度に十分に、脚本家に伝わらなかったことが問題である。」
https://doc.shogakukan.co.jp/20240603a.pdf#page=82
とあるのですが。
そもそも、そういう脚本家を選んだ番組制作者の問題はどうなのと。
本当に、この作品が好きで、是非作りたい、という人たちだったのか。
そこに根本的な問題があったしか思えません。
つまり、会った相手に「愛があるか」を見極める目。
それが、作家を守る編集者・出版社の人間に求められる最大の素養だと思います。
その辺を意識しないと、この映像化指針って、何の意味もないんじゃないかしら。
映像化指針 小学館
https://doc.shogakukan.co.jp/20240603b.pdf
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