パワハラに号泣し「医師をやめよう」と思いつめた部下も…産科主任部長「人間としてとっくに失効」などと暴言_読売新聞
パワハラに号泣し「医師をやめよう」と思いつめた部下も…産科主任部長「人間としてとっくに失効」などと暴言_読売新聞
パワハラに号泣し「医師をやめよう」と思いつめた部下も…産科主任部長「人間としてとっくに失効」などと暴言
読売新聞 2024/11/07 14:00
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241107-OYT1T50087/
「報告書によると、主任部長は業務中の会話で、部下に「人間としてとっくに失効しているだろう」「人間じゃないのに人間と思い込まされて育った」などの侮辱や、地方での産科医療を志す医師に「( 分娩ぶんべん の予約が来るのは)動物でしょう」などの暴言を日常的に繰り返した。
他の医師がいる前で 執拗しつよう に罵倒した結果、抑うつ状態になって退職に追い込まれた医師や、その場で号泣して「医師をやめよう」とまで思い詰めた医師もいた。
さらに、部下が「当直できない日」として勤務システムに入力したデータを無断で消すなどし、休暇の取得を妨害した。」
これが許されたのが、医師の世界だから。
そう思うのは、恐らくあながち間違っていないでしょう。
徒弟制の社会の名残が強い医師の世界・現場において。
パワハラを一定程度許容する文化があるのは、間違いないでしょう。
もちろん、命を預かる現場だから、厳しさが求められる職場だというのも事実。
ただ、そうだから、パワハラを許容し続けてよいわけではない。
そのような取り組みが、医療界のためにも必須だ。
少なくとも、組織のトップには、そのような中長期的視点が欠如していたきらいはあるでしょう。
「調査委は、これらの言動をパワハラと認定し、「主任部長の言動が大きな原因となり、職場環境が害されている」と指摘した。聞き取りに対して、主任部長は「冗談のつもりだった」などと述べているという。」
冗談、で済ませようとするのが、加害者の常。
これは、いじめでも全く変わりませんね。
正直、言い訳で、冗談を出した時点で、罪を加重する制度があってよいでしょう。
そのくらい、この言葉は許されない、という意識がこの社会には欠けています。
「主任部長のパワハラ行為については22~23年にも3回、機構に公益通報が寄せられていた。
しかし、1回目の通報後に実施されたセンターの事務職員による聞き取りなどで「パワハラとは認定できない」と結論付け、病院トップの倉智博久総長が主任部長に注意しただけで終わり、パワハラは継続した。2、3回目の公益通報についても調査は進んでおらず、今回、医師らが上部機関トップの遠山理事長に直訴し、ようやくパワハラ認定に至った。」
ほらね、医師の世界ならではの忖度があったのでしょう。
自分がその組織にいたら苦悩しまくるのはわかります。
しかし、それでも従来と同じ価値判断を続けるのは、自爆行為。
未だにそのような意識がない人たちが多いのでしょうね。
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