批判する人間が受けやすいのは
批判する人間が受けやすいのは
どうして批判する人間が他人より受けやすいのか。
それは簡単で、自分の不整合が、他人にバレにくいから。
批判される側は、自分の不整合を衝かれるので。
整合性を持った対応をするのに苦心するし、対応への失敗も多い。
しかし、批判する側は、たいていの場合、攻撃だけなので。
自分の不整合を衝かれる可能性が低い。
結果、批判する人の人気が高くなりやすいわけですが。
これは、錯覚効果が混じっている場合が少なくないですね。
その意味で、批判、攻撃する側が、守る側になると。
いろいろと、不整合が吹き出す事例が多い。
2009年から2012年の民主党政権時代においては。
官僚を外せば上手くいくと言いつつ、すぐに機能不全になって。
後で方針撤回した、という記憶を持っている人たちも少なくないでしょう。
更に、その後の2011年の東日本大震災対応のまずさが輪をかけたというべきですが。
それでも「一度やらせてみてください」に乗ってしまった人たちも多かったわけですが。
その結果がどうだったかは、言うまでもなく。
そして、今、石破政権がどうかですが。
彼は、安倍首相批判の加計問題で、自分のポジションが不整合ではないかと。
問われた事件が既に存在していました。
加計参考人招致で安倍首相批判 どこか人ごとの石破茂氏に再び火の粉
産経新聞 2018/5/21 01:00 (政治部 沢田大典)
https://www.sankei.com/article/20180521-CJK2EPPJC5INDOQXFD2NX254F4/
「安倍下ろし」歪曲報道パニックにみる10年前と酷似したメディアの構図
櫻井よしこ:ジャーナリスト
櫻井よしこの論戦――頼るな、備えよ
DIAMOND online 2017.8.10 4:50
https://diamond.jp/articles/-/137989?page=2
「少ない人数の獣医師が皆、倒れそうになるまで働いているのを見ながら、加戸氏は獣医学部新設を許さない鉄の規制、獣医師会と文科省をどれだけ恨めしく思ったかしれないと、語る。いちばん強く反対したのが日本獣医師会だと、加戸氏は本当に口惜しそうに語った。」
「2年前の2015年9月9日、地方創生担当大臣だった石破茂氏を、「日本獣医師政治連盟」委員長の北村直人氏らが訪ねたときの様子が、日本獣医師会のホームページに掲載されている。石破氏の言葉としてこう記されている。」
「「今回の成長戦略における大学学部の新設の条件については、大変苦慮したが、練りに練って誰がどのような形でも現実的に参入は困難という文言にした」
獣医学部新設を絶対に阻むべく、規制を強めたと言っていることが窺える。具体的にはそれは獣医学部新設のハードルを上げてきわめて困難にした「石破4条件」を指すとされている。」
石破氏自身は発言を否定したとの話もありましたが。
「石破4条件」との整合性は、公式には何も語られなかったと記憶します。
つまり、彼もまた、批判する時は良くても、不整合を問われると。
途端に困る可能性がある政治家の一人だったのではないか、と感じてしまいます。
その人を信じる際に、最も大事なことは、整合性です。
全てを人間は完璧にはできないので、不整合を衝かれることもある。
しかし、その時に、どうしてそうなのかの理由はきちんと明らかにすべきだし。
間違いなら、間違いで、適宜修正していくべきでしょう。
私自身は、自分をきちんと律する自信なんてありませんから。
政治の世界には近づかないことを信条にしていますけれど。
国民の一人として、何をどう見るかだけは、きちんとしておきたいなと。


最近のコメント